オーリンズの旧型レーシングフォークをO/H 

 年に一度か二度、依頼を受けるオーリンズの旧型レーシングフォークを作業しました。

 概要
 このフロントフォーク(FF)は寸法と作りが現代目線ではかなり特徴的で、オイルシールやメタルなど部品の手配が極めて困難です。

80年代に憧れた方も多いと思います。

 Ducati 851であったりBimotaで採用されていたようです。

 当社ではこのFFをO/H可能にするため、部品を作るなどして対応します。それにより初回はかなり高額となりますが、二回目以降はレーシングフォークの工賃としては通常の範囲と言えるくらいに下がります。

オイルシールホルダは自社製造のしなで、オーリンズではない部品となります。

 部品を作るなどしているため、オーリンズのステッカーを剥がすことになりますのでそこはご了承下さい。ただ純正部品が既に生産終了のためこのFFを長く活かそうとすれば、好むと好まざるとに関わらずどうしても全て純正のままとは行きません。

ステッカーは納品時に剥がします。

 そうは言っても極力オーリンズの純正部品を使うようにしています。

 特徴
 極めて特徴的な点として、オープンカートリッジでありながら加圧されている点です。半クローズドとでもいいますか、時間軸を短くみれば密閉加圧されているし、長く取ると少しづつカートリッジ外にオイルが流出しており開放型と呼べるわけです。

 加圧されていれば性能は安定しますし、カートリッジの部材もよいため動きが滑らかなのは流石当時の最高峰と言った造りです。

 O/Hの価格
 初回は部品製作等が必要なため概ね税込みで25万円です。かなり高額ですが長く使えるようになるので、良い面もあります。

純正インナーチューブは既に廃盤のため、再メッキを施しています。

 このように全ての部品において純正を使えない場合は、オーリンズ正規代理店の指示によりステッカーを剥がす事になりますので、その点を了承いただける方のみ発注頂けるよう申し上げます。

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