恐慌が始まりました。

 先ほどは物欲にまみれた駄文を上梓しましたが、今回はもう少し真面目な内容です。

 昨年は消費税増税がされ、2019年の第四四半期は年率換算で7%以上もGDPが落ち込みました。GDPは簡単に言えば国の売り上げです。それが増税で落ち込んでいたのに、コロナ騒ぎで2020年の第一四半期は年率で25%も落ち込む試算も出ています。

 1920年代のアメリカに端を発した世界恐慌は、日本においても昭和恐慌がおきました。

 前回の恐慌は10年も続き、最終的にケインズに代表される積極財政派が正しい政策を行うことでデフレから抜け出すことができました。
 その経験をもとに今のアメリカやまともな国は大規模な財政出動を行っている訳です。しかし、それを学ばずこの後に及んでPB黒字化で緊縮財政を行う国もある訳です。

 空想が好きな私はこう考えました。現在の政策は国が仕事をしない→それに怒った地方自治体が政府を作る→内戦勃発→そこに割って入るのは太平洋の向こうの国と、日本海の向こうの二ヶ国ではないかと妄想し、小説でも描こうかしらん?なんて思います。

 戦後70年以上も考えずに生きてきた国民が多数いるこの国において、パトレイバーの映画第二弾で語られたように、砲声が轟いてもなお戦争状態に気づかない、蜃気楼の中で生きているのです。
 つまり恐慌の渦が回り始めた今、それに気づかずぬるま湯につかる日本人は、西部邁さんが話していたように「もうおしまい」な訳です。それを知ってかしらずか、西部さんは先に退場された訳ですが、残された私達はまだ生きてゆかねばなりませんから、どうしたものかと途方に暮れるしかありません。