読書に関して

 昨日、高知県から友人が遊びに来たので東京で会ってきました。

 お酒を飲む予定でしたので、カミさんに駅まで送ってもらい電車で移動しました。電車移動の利点は読書ができる点です。

 私は電車に乗っている時間、音楽も聴きませんし携帯電話も触りません。外を眺めたり乗客を観察したりしますが、殆どの時間は読書に費やします。7〜8年前は毎週電車で出かけ往復で一冊程度は本が読めました。月に4冊以上、年間で50冊は読めたのですが、最近は出かける事も極端に減り読書量が大幅に減じられていたのです。

 昨日、本を読む機会を得て、買い貯めてあった本を手に取り意気揚々と電車に乗り込みました。池澤夏樹さん(声優の池澤春菜さんの尊父です)の「知の仕事術」です。池澤さんの本は文体が心地よく、普段は小説を敬遠する私でも、その瑞々しい文章にひかれ苦なく読み進められます。

 小説といえば、私が読んだその殆どは池波正太郎さんです。若かりし頃はロードス島戦記やライトノベルなども読みましたが、この20年は殆どがビジネス書や専門分野に関する本。啓蒙というべきか思想に関わる本を読んでいました。正直に告白すればこの5年は年間に10冊程度しか読んでおらず、少々不満が溜まっており自分の知的水準が向上しない状況に苛立ちを覚えていました。

 本題に戻り、昨日の電車において1時間以上は読む時間を取れましたが、ほんの束の間でもその経験は私に冷静さを与えてくれます。例えばこのブログを書くにあたり極めて有益だと感じています。人により何から学ぶのかは違うと思います。私は読書から学び、着想を得られます。

 最近は写真や図面からも色々と感じる事があり、音楽もそれにあたります。

 この事からも読書の時間を復活させなければ、先は無い。と痛感する、友人から与えられた素晴らし時間でした。