最新の機材を使って、少し前の機材の良さを知る
昨年の秋にカメラを増機(増車と言いますが増カメラと言うのでしょうか?)し、一番最初に購入したEOS Kiss7i,KissX8iに続いてEOS RPを使い始めました。
ミラーレス一眼カメラでフルサイズセンサー。フルサイズの入門機といえど色々と自分好みの変更(カスタマイズ)が可能で最初は戸惑いましたが、色々な状況で使う事でかなり慣れてきました。RPを買う契機になったのは交換レンズで単焦点を購入し写りの違いに驚いたからです。ならばフルサイズセンサーはどれほど良いのであろうかとの疑問を持ち、実際に使ってみると画質の高さに驚いた次第です。
EOS RPを色々と試す中で以前に使っていたKissX8iで改めて撮影すると、存在した調整能力をほとんど使って居なかったと知りました。私はマニュアルモードしか使っていませんでしたが、絞りは固定でシャッター速度とISOだけを変更し明るさのみを調整していたわけです。
そこにホワイトバランスやマニュアルフォーカスなどの変更を行い、微細な部分まで手を突っ込む機会を得ました。ついでにJPEGのみでなくRAWデータからライトルームやフォトショップで色調整を行い現像まで試してみると、撮影の際に気をつける点を以前にまして考えるようになり、これまでとは違う視点を持てたと言えるのですが、これと同じ経験は既にしていたのです。それは自分の分野であるサスペンションです。
つまり最初は調整機能の限定された純正ショックを触り、社外品のフルアジャスタブルで調整を行う様になり、それらをオーバーホールして内部の仕様変更まで可能になると、簡素な機能しか備えない純正ショックもその性能をかなりの部分まで使い切れるようにりました。
より高次を知り自分自身の能力を拡張したことで、低次の機能しか持ち合わせないショックの限界を十分に理解し、限定された機能だけれどその限界を知っているからこそ、その良さも分かり単機能の有益な面をお客様にも喜んでもらえるくらいに、全体の帳尻を合わせられる様になりました。
PCも同様に、これまでは8GBのメモリを持つ一般的な機材しか使っていませんでしたが、動画編集のために32GBメモリでグラフィックが6GBの高性能機を使い始めれば、それまでの低スペックモデルの限界がわかり、その機材で何をすれば良いのかが十分に理解できました。
機材に頼らないで人間を鍛えるのは大切な事だと思いますが、逆もまた真なり。で、機材が人を育てる場合もあります。後者の問題点は費用が嵩む点ですね。と言う事で散財に気をつけながら有効なお金の使い方をして行きたいと思います。