Bituboのカートリッジを組み込む

 依頼があり、初期型のBMW/S1000RRにビチューボのカートリッジを組み込みました。

 リアショックはO/Hと若干の仕様変更を行い、フロントは換装のみの内容です。

 このカートリッジ、スプリングレートは0.95Kとなていますが、実測ではもう少し高い数値が出ています。が、純正よりは扱い易い数値で良い印象を持ちます。
 それに減衰力も良い感触でした。実車に取り付けてもそのままの好印象ですが、圧の減衰が気持ち強いかも知れません。

 面白いのはスプリングのイニシャル調整が油圧な点にあります。複雑な形状なので、そのような構造となったのでしょう。それ自体は良いのですが、フォーク単体ではなく実車に取り付けての調整となると、車重がかかった状態では小さなダイアルを回すのはかなり難儀します。尖ったダイアル形状ともあり素手ではかなり痛い。これは問題です。

 そのような小さな改善点はあるものの概ね良い品だと判断できます。年が明けてからとなりますが、試乗とセットアップを行い動画でその印象を話してみます。

 

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