CB1000Rに関する2件の動画、基本特性

 先日行った、首都高環状1号線におけるプチ・セッティングツーリングとCB1000Rの基本特性について、動画を上げました。

 https://www.youtube.com/watch?v=n4oNpgqsL0A

 https://www.youtube.com/watch?v=cuj_VVktpcI&t=416s

 動画で詳細を話していますが、CB1000Rは前下がり、後ろ上がりが極端な車両です。リアショックを10mm以上短くすると、とても好ましい乗り味を演出できます。スプリングレート、減衰など合わせ込みは必要ですが、それ以上にリアを下げるだけで大幅に車両特性が変わります。
 伝統的で普遍的な乗り味を求める方はどうぞ試してください。

 お客様のCB1300SBは2度の仕様変更を行ってあり、前後のサスペンションは定価計算で80万円位かかっています。しかし、その価値は十分にあったようです。もともとセッティング能力=自己の求める乗り味を表現する能力の高い方でしたが、今回の仕上がりは格別でした。
 他人が施したセットアップにここまで満足できるとは、自分自身でも驚きです。フロントフォークもリアショックも、今年の5月以降に私自身が全てを組み直し、2019年の最新版で組み上げています。そのためショック単体の動きは理解していました。これも動画で上げた内容なのですが、素材(サスペンションの性能)がいくら良くても調理人(セッティング施工者)がヘボであれば、まともな料理(バイク)には仕上がりません。

 その点、今回のCB1300SBは驚嘆と言える水準の素晴らしい出来でした。

 最近は日曜日21時からのドラマ「グランメゾン東京」をカミさんとみています。そこで思うのはサスペンションセッティングも、調理も芸術性を持たなければ質の高い物には仕上がらないという事実です。そのためには常に感受性を鍛え、外部から受けた刺激を咀嚼し、バイクや車の乗り味に活かして行こうと改めて感じました。