CB750 K0のリアショックO/H

はじめに

1970 年代を代表する名車・CB750 K0。そのリアショックは当時としては珍しい「倒立ガスショック」方式を採用しており、現在でもコレクターやレストア愛好家から高い評価を受けています。今回は 10 年前に再販された新品ユニットが早くもオイル漏れを起こした という事例をもとに、完全分解オーバーホール(O/H)の内容と費用をご紹介します。


CB750 K 系リアショックの特異性

項目 一般的な 70’s ツインショック CB750 K0 純正
シリンダ構造 正立・ツインチューブ 倒立・ガス式
ダンピング オイルのみに依存 窒素ガス封入で安定
当時の評価 乗り心地は柔らかめ 「リアが硬い」と評判
メンテ性 分解しやすい 非分解設計(要改造)

倒立ガスショックはレーサー用に近い技術。当時の市販車に採用した事例は極めて稀です。


オーバーホールのポイント

  1. 完全分解 & ガス再封入
    • 専用治具でスプリングを外し、内部シリンダを分解。
    • シール類を現代素材に置換し、窒素ガスを再充填。
  2. 減衰特性のアップグレード
    • オイルは当時とは違い、ショック専用フルードを採用。
    • 摩耗部品の変更により滑らかな動作を実現。
  3. 外観リフレッシュ(オプション)
    • メッキ再施工や塗装まで対応可能。


費用・納期

内容 価格(税込) 納期
基本 O/H(分解・シール全交換・ガス封入) 約 20 万円 約 4 週間
外観リペイント/再メッキ 別途お見積り +1〜2 週間

※初回のみ加工改造費を含むため高額になりますが、以降の定期 O/H は大幅にコストダウン可能です。


まとめ

CB750 K0 の倒立ガスショックは、当時の技術を体感できる “走る文化財” ともいえるパーツです。非分解設計ゆえにメンテナンスを敬遠されがちですが、適切にオーバーホールを行えば 現代の路面でも快適かつ安全な乗り味 を取り戻せます。旧車ライフを長く楽しむために、ぜひ一度ご検討ください。


お問い合わせ(CTA)

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