DENONのAH-D7200。

久しぶりに音楽機材で、DENONのAH-D7200を購入するに至る話です。

とても気に入っております。

オーディオテクニカのATH-IEX1を購入して2ヶ月ほど聞いておりましたが、その間にDAP(要するにウォークマン)をZX507からNW-WM1AM2に変え聴き込んでおりました。

さらにイアーピースもビクターのスパイラルドット++に改め、ケーブルもオーディオテクニカ純正、グルーブオーディオ等で変化を確認。

高いだけあって秀でる部分がありますが、バランスはそれ程良くないと感じます。

そのなかでどうしても高音のキンキンした感じが馴染まないため、秋葉原のeイヤホンへ日参して試聴を繰り返しました。

リケーブル、スパイラルドット++にしたりと、色々試しました。

イアフォンとしてはビクターのHA-FW10000が一番好みだったので、その元になったというHA-FW01を購入して聴いた印象は以下の様でした。

HA-FW01の印象
新品定価が4万円代ですが、音に艶がありFW10000の下位互換としては優秀。解像感(解像度という明確な数値はわからないため、感と表現)はATH-IEX1より明らかに低いが、低音域にやや厚みがあり、高音域が柔らかいので大きめの音量でもキンキンしないので聴き疲れしない良さがある。

価格と音質のバランスが素晴らしいと感じます。

との判断からアマゾンの中古で上記イアフォンを購入しました。

正直、届いた品は汚く(なんと耳垢がついていた)がっかりしました。ですが中古ですから致し方ない。イアーピースは使っていたスパイラルドット++へ交換し、ケーブルもアマゾンで買った4.4mmバランスケーブルに交換。耳垢はアルコール消毒液とウエスに爪楊枝で取り除き、エアブローで仕上げました。かなり綺麗になったのでこれでやっと使う気になります。

実際に自分のものとして聴いた印象
eイヤホンで聴いた印象そのままに、解像感はそれほど高くないものの音のまとめ方が私好みで、文句なく気に入りました。

そしてまたeイヤホンへ
本来、私はイアフォンがあまり好みではありません。特にカナル型は耳の穴にフィットしないと音質が著しく悪化する上に、耳垢がつくなど不衛生な印象があります。

eイヤホンまで1時間程度の距離、大変危険な位置関係です。ついつい店に行ってしまう。

しかし出先で聴くには小さい方が便利だし。などの理由でヘッドフォンからイアフォンに戻した経緯がありました。しかし!やはりヘッドフォンで聴きたい欲求が高まりeイヤホンへ試聴だけでも・・・と今日も足繁く通った訳です。

同じ価格ならヘッドフォンの方が優秀なのでは?
同価格ならワイアレスよりも有線。同価格ならイアフォンよりもヘッドフォンの方がより音質が良いのではないか?というのが私の印象です。もちろん全てではありませんが、今日の試聴で決定的な事例を発見しました。

それはオディオテクニカのAHT-WP900を聴いた際に「15万円するATH-IEX1と同じ音がなっている。しかも広がりはWP900の方が高品位」と感じました。

音質面でATH-IEX1の購入を検討しているなら、このAHT-PW900でも良いと思います。

アマゾンの価格を見ればわかる通り、半額とまでは言いませんが半値に近い金額でより上質な体験ができる!これは大きな衝撃でした。
となればビクターのHA-FW10000を買うよりも、まずは好きなヘッドフォンで良い品を探そうと思い立ち、以前から目をつけていたDENONのAH-D7200に白羽の矢を立てたのです。

買ってよかったD7200。

以前の試聴でも感じていましたが、下位モデルのD5200よりも改造感が高く広がりもあるので価格差を考えてもD7200に軍配が上がります。音質が好みのビクターはそれほど高価格帯のヘッドフォンが充実していないために選択肢には入りませんでした。

D7200の上位版であるD9200は価格が16万円超と、今回の予算からは大幅に外れたため試聴のみに留めておきました。

 今すぐ欲しいD9200。

ケーブルも購入
ノブナガの4.4mmバランス接続のケーブルも同時購入しました。D7200とケーブルはアマゾンで買っても価格は変わらない上に、試聴もできない環境では、お世話になったeイヤホンさんで買わないと申し訳ないということで、店舗で購入しました。

1.5万円強でした。

ケーブルも2種試して、高音域の伸びがある製品と、広がりがある製品。と紹介され視聴した結果で後者のNOBUNAGA Labsの霧降を選んだ次第です。

価格質感満足度
ヘッドフォンとケーブルを合わせた金額は¥104,900でした。

安い買い物ではありませんが、これとWM1AM2の組み合わせはこれまでに無いほど上質な音がなり、満足度が高くとても楽しめます。

ヘッドフォンはゼンハイザーのHD650も持っていますが、セミオープンのゼンハイザーよりもD7200の方が鳴りがきめ細やかで、それでいて低音域もしっとりとしているのが私の好みなので、しばらくはD7200で過ごせそうです。

HD650のセミオープンによる開放感も好きです。

ここに辿り着くまでの3ヶ月でWalkmanを3台。ヘッドフォン5台。イアフォンは6本を購入しました。50万円以上も使いました(といっても使わなくなった品は中古で直ぐ売りに出したので20万円程度は回収しました)が、やっと自分の好みが明確になった感があります。

D7200は購入後2時間程度聴いて、この文章も聴きながら書いていますが、かなり良いです。ここまで第一印象が良いのも初めてなので、やっと落ち着いて音楽が楽しめそうな環境が整いましたし、上に書いた様に自分の好みが明確になったので、次の製品を探すのも無駄なく(お金も時間も)選べそうです。

佇まいも好み。

次回の音楽機材ネタはD7200の印象を話すつもりです。

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