速度ゼロ、減衰、フリクション

 ダンパーはスプリング、オイルの生み出す減衰(フリクション)、各部の摩擦抵抗(フリクション)、ガス反力などの合成から成り立っています。

 オイルの造る減衰はピストンが動くことで発生するため、ダンパー速度ゼロでは減衰は発生させられません。その領域はオイルシールやフリーピストンなどゴム部品を主とした抵抗を減衰の代わりにします。逆を言うと速度ゼロの静止状態でもフリクションはあるという事です。

 それらは10数年前に読んだ専門書で学びしたが、この仕事を始め体感し、最近知り合った方が教えてくれる情報でその中身が分解(いわゆる腑分け)できるようになりました。