ニンジャ1000のFG

 本日の午前中に試乗を行い、Z1000のFGを収めました。

 リアサスで難しかったのは、リザーブタンクの置き場です。油圧アジャスターのダイアルは小ぶりなので、簡単に決まりましたが、リザーブタンクはフェンダーとの隙間が厳しく、ギリギリとなりました。次回製作時はステーを製作して、もう少し綺麗にまとめたいとも居ます。

 乗り味に関しては、リアは以前の実績から特段問題がありませんでした。しかし、車体には大きな問題を感じています。 

 第一に、フロントの車高が低すぎます。タンク長が短く体がかなり前方になってしまうのも、それを助長しています。シートストッパまでお尻を後ろへ移動させて、丁度良い感じでした。これに対応する為、フロント突き出しを5mm高くし、リアの車高は純正よりも4mm下げています。スプリングは80Nmを採用しましたが、75Nmも選択肢としてはあり得ます。

 以前のCRMやオフロードバイクの考察で、ピッチングセンタの中心に乗ってしまうと、車体のピッチングを感じづらくなってしまい、不快感はないが安心感もない車両になると書きました。このZ1000は正しくそれでした。リアのFG製作を依頼頂いたのですが、実際のセットはフロントと車体の纏めをどうするかに多くの時間を割き、リアのセッティングはササっと終わってしまいました。

 これらの変更で純正状態から比較して、かなり好ましい車体になりました。最近の車両メーカーはとても尖った車体設定を造るようになり、面白いと思います。Z1000やニンジャ1000の乗り味に不満を持ちつつも、どうしたらよいか分からない方は、一方ください。

 今回はフロントを外部調整のみで何とかまとめました。そこで感じたのは、プリロードを掛け過ぎると車体の振動が細かくなる点です。リアも85Nmでは少し波が細かく不快でした。前後ともプリロードを抜き後ろの定数を落とすことで、波高を下げると同時に波長も長く取れたため、乗り心地が改善しました。

 

 2017102619659.JPG2017102619753.JPG2017102619814.JPG2017102619839.JPG