スイフトスポーツ用ビルシュタイン、試乗

 この二日間はスイフトスポーツに取り付けたビルシュタインの試乗を行っていました。

 自宅への帰り道を主にテストしています。毎日通る場所なので、かなり詳細な情報を確認できます。

 先ず、取り付けて感じたのは動きの硬さです。ゴツゴツとして安価なダウンサスと大した差を感じません。これでは折角ビルシュタインを買った意味が無いと思いました。お客様が求めるのは、一流メーカーによる素晴らしいハンドリングと乗り心地だからです。しかし、取り付けてそのままで理想のセッティングだとは私も考えてはいませんでしたから、早速取り外し朝から分解を行いました。

 シム組は思った通りの内容でした。「多分、こういう組み方だろうな」と予想した通りです。そこで「こうすればこうなる」と感じた通りのシム組を行い、前後ともに完成させました。試乗はこれから行います。

 当社はビルシュタインの専門店でもなく、オーバーホール部品の供給もありません。そのため、色々な手法を駆使して作業を可能にしています。ガスバルブも増設し、調整できるようにしました。街乗りであまり高いガス圧は、硬さに直結するため私の好みません。もちろん低いガス圧にも悪い点はありますし、高いガス圧の利点もあります。その両者がバランスする辺りを狙います。

 ビルシュタインに限らず、四輪のダンパーはエア抜きが真空ポンプを使えない形をしています。何か特殊な方法があるのかと常日頃から考えていましたが、今回の新品ビルシュタインを分解することで、その回答を得ました。

 減衰固定型ビルシュタインの性能を大幅に上げる手法を考え出したので、依頼頂いた方には今後提案して行こうと思います。

 

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