平穏な金曜日
本日は、朝から晩まで工場で作業を行いました。
出かける予定は全て小野寺に任せ、私自身はオーバーホールを進めます。
朝一でツイッターやフェイスブックを更新し、それが終わり、キャンペーンで入庫しているドカティST4sの前後サスペンションに取り掛かりました。
私の担当はオーリンズのモノサスで、早速分解に取り掛かりましたが、この個体は過去にオーバーホールをしてある様です。その組み方は丁寧な方だと思いますが、エア抜きは機械では行なっていない様です。しかし、できる限り丁寧に作業をした形跡があり、ロッドを引き抜いた後の泡立ちは少ない方です。
一つ残念だったのは、コンプレッションアジャスターの内部に、Oリングの切れ端があった点です。分解時にキレ端が紛れ込んだのだと推察します。
私も同じ過ちを犯さぬ様、気を付けながら作業を進めました。エア抜きも丁寧に抜け切ったのを確認してあります。
続けてKYBのツインショック、多分ゼファーχだと思いますが、これの組み付けを行いました。分解は小野寺が済ませてくれていたので、部品が届いてから組み付けとエア抜きです。手慣れた作業なので、とんとん拍子に進みましたが、ロッド先端のネジに問題が発生しており、修正を加え事なきを得ました。
最後にお客様が自分でオーバーホールをしようと、無理に引っ張りスライドメタルが傷んでしまった、オーリンズの正立フォークです。
オーリンズの正立フォークはアウターチューブと組み合わせてあるアクスルブラケットを分解し、地面方向にインナーチューブを抜かなければならず、工具も知識も無い方が作業するのは無謀です。工賃は高いのですが、専門業者に任せるのが結局は全ての面において満足させられると思います。
特別なフロントフォークから普通のダンパーまで、皆様が安(やす)んじて依頼いただける様、常に技術の向上に努めております。当社は相対比較では高額な店ですが、品質では劣るどころか抜きん出ていると自負しております。特別なオーバーホールを期待される方は、ぜひ当社を利用ください。