探求心

 当社のアルバイト梅山が、学業を怠け落第スレスレなのにハスクバーナを購入し遊んでおります。全くけしからん大学生です。

 そんな彼に提案し、来年はエンデューロに出ようと話しました。
 その目的はただ一つです。下に貼り付けた四輪WRCのYouTubeをご覧ください。33秒付近のジャンプ着地の安定性を二輪車においても実現したい。ただその一点です。

 しかし、二輪と四輪では大きな差があります。その中の一つは駆動方式です。車は四輪駆動で前輪が着地し前がひっぱり安定し、リアも駆動します。しかし、通常バイクは後輪駆動のため、その前輪の引っ張り効果は期待できません。

 もう一つ大きな障壁があり、それはホイールベースと重心高です。短いホイールベースに高い重心を備えた二輪車は少しの重心移動が大きな変動を生みます。それはタイトなコーナーでは素晴らしく半径の小さいコーナーリングを見せますが、安定性を欠きます。
 そこで、エンデューロを題材とする事により、オフロード走行においての強い接地感をどの様に演出するかが今回の企画の焦点となります。商売の秘密となるため公表はしませんが、完成すればその姿から想像できる事と思います。

 前後ショックは可能な限り作り変えて遊んでみたい欲求があります。前後ともWPのサスペンションであり、当社としてはそれほど経験の多くないメーカーです。これを違うダンパーに置き換えるのか、それともそのまま作り変えるのか、楽しみな点でもあります。

 昔モトクロスを1年ほど乗っていた経験から、オフロードバイクは好きですが、会社の商売としては考えておりません。ただ、サスペンションを通して上質な乗り味を探求する意味で、オフロードで作り込むのはとても有意義なはずです。
 ジャンプはオンロードにおいて考慮する必要がない上に、街乗りでの疲労度を経験する意味ではフラットダートの多いエンデューロでテストするのは最前の環境だと考えます。来年の夏が本番となるはずですが、少しづつ自分の体とバイクの準備を進めて参ります。

 参考に二輪のモトクロスもリンクを貼っておきます。これはヨーロッパのモトクロスです。私はSupercrossよりも屋外の自然の地形を利用したコースの方が好みです。路面のあれもこちらのほうが大きい傾向にあり、バイクの基本特性を知るには持ってこいです。

 

 

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