FGのニードルを製作

 R25のFGに変更を行っていますが、どうにも仕上がりが気に入らず数度シム組みを変更した結果、オイル流量を外部から調整するダイアルの先にあるニードル形状を変更する事にしました。

 手持ちで気に入る寸法が無かったので、自作しましたが、最初はステンレスで作り始めOリング溝を切る作業に失敗し、当社の設備では時間が間に合いそうになく、結局75材(アルミ)で仕上げました。

 テーパー角度と隙間を好みに出来るので、非常に良いダンパーの動きを作り出し、やっとお金をいただいても恥ずかしくない水準に到達しました。後は実戦で性能を上げるだけです。

 ニードルは径と角度と長さの組み合わせで、ダンパーの動きがかなり変わってきます。基本はピストンとシムで動きを作りますが、ニードル形状でダイアル段数がかなり変わります。ニードルジェットとジェットニードルは調整のために存在しますが、バイパスポートの役割も大きく担っています。仮にバイパスの無いダンパーを作ると、とんでもない硬さで意味を成しません。丁度良い値に設定を作れると、ダンパーの動きが穏やかになり、素晴しいバイクに激変します。

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