Z400FX純正リアサス、改良

 カワサキのZ400FXのリアダンパーを作業中ですが、同時に改良も行っています。

 ロッド径を11mmから14mmへ変更します。12mmのほうがバランスは良さそうですが、耐久性を取り14mmを選択しました。

 ロッドガイドも焼結材を用いオイルを含ませ潤滑するとはいえ、やはりガイドブッシュを使うほうが滑らかに動きます。その穴加工をキャリパゲージを用い内径を確認し、さらに自作のピンゲージで計測して、自社設定の公差内に収めます。

 ほとんどの旧車やカシメ型ダンパーはガイドブッシュがなく、スライドメタルもない構造なので機械としての動きは渋いのですが、減衰は非常に弱い設定なうえにクリアランスが非常に大きく、無負荷(手押し)ではかなり抵抗が少ないのが特徴です。ただ、旧車は距離を走った物が多いので、そのせいでクリアランスが大きくなっている事も考慮に入れておく必要があります。

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