RZ250 4L3

 川口のクオリティーワークス様の依頼で、ヤマハ・RZ250・4L3のリアサスペンションを製作しました。

 FGのEQF11と呼ぶ、リザーブタンクを持たずに伸び、圧の減衰調整を可能にした、面白いモデルです。このダンパの構造はツインチューブ構造が理解できれば、簡単に理解できます。もっと分かりやすい例はカートリッジ式のフロントフォークです。これにフリーピストンを入れ、スプリングを外部に置けばEQFの完成です。

 お手軽にフルアジャスタブルが手に入る反面、メインピストンの径が34mmとかなり小さく、そのためFGも街乗りからスポーツ走行程度を推奨しています。過去に自分のZX-9R(C型)に取り付けましたが、46mmピストンを持つFSM31との比較で少し荒い動きを感じました。そのためスプリングレートが低く、レバー比が小さく、したがって減衰も弱めの車種に向いています。今回のRZはレバー比はともかく、旧い車両のためそれほど大きな減衰を必要としないので、悪くないと考えます。

 定価税別¥118,000です。日本に届いてから組み直しを行うため、納期は問い合わせください。

 

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