ZZR1100D型

 D型ZZR1100の純正リアサスをオーバーホール依頼で預かり、追加で少し変更を行いました。

 ロッドはSGSA14に交換した他は特別な変更は施していませんが、ピストンリングの材料をこれまでの銅入りから、無しにしたところ作動性にも違いを感じます。ピストンリングが少し柔らかい感触をえました。クリアランスがきつ過ぎず、動き出しが滑らかです。

 バネは当初、色を塗る予定でした。しかし、中古のオーリンズ・スプリングを持っていたので、そちらを提案して取り付けました。上下のスプリングシートは寸法が全く合わない事から、一方はアルミを削り他方はプラスティックで変換カラーを製作して対応しました。

 ロッドの写真は、調整機構を抜き取った後の状態です。通常、ロッドを貫通している調整部分はオイルが流れない為、汚れた堆積します。特にZZR1100やGSX-Rの古いダンパーはシリンダーが削れたアルミの混ざった黒いオイルが、写真のように溜まります。ここは分解しない限り、超音波洗浄機に掛けても綺麗にすることは出来ません。従って、調整棒を抜き取るかロッドを新規製作しています。

 

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