よくある質問

お客様から「車体を預けて作業可能ですか」と、問い合わせを頂くことがあります。

四輪はショックアブソーバー、ダンパー本体のみの依頼となります。

二輪ではレーサーでも待ち乗り車両でも、預かり脱着作業も致しますし、ベースセットを出す作業も行いますので、興味をお持ちの方はご連絡ください。

ご安心下さい。修理・メンテナンス作業について事前見積りを行っております。
修理作業を行う前に見積を算出し、おおよその費用を提示しその作業内容をご説明致します。
ただし、分解や取り外し作業を行う中で、見積り時に発見できなかった箇所が出てくることもありますので予めご了承下さい。

まれに修理途中で、別の不具合が見つかったり、ついでに他の部品も交換したほうが良かったりする場合は、随時、ご連絡させていただき、ご了解の上で、修理させていただきますので、ご安心ください。

また、事前にある程度予算の幅を伝えて頂ければ、見積や実際の作業が円滑に進みます。納期を急がれる方は予算に幅を持って頂くのが良策です。

修理の期間は、故障状況、部品の入庫状況等によって一概にいえませんが、お問合わせ頂いたときに大体の修理日数と納車日をお伝えさせていただきます。また、その日程を超える場合は、できる限り早めにご連絡させていただきます。

対応しています。サスペンション単体を取り外して送って頂ければ大丈夫です。
別途、お客様のご要望に応じてご対応の方法がありますので、詳しくはご相談ください。

弊社で主に対応しているメーカーは以下の通りです。
四輪
・Ferrari フェラーリのショック
・Lamborghini ランボルギーニのショック
・OHLINS オーリンズ

二輪
・OHLINS オーリンズ
・SHOWA ショーワ
・KYB ケーワイビー (旧カヤバ)
・YHS ヤマハモーターハイドロリックシステム
・Quantum クアンタム

ステアリングダンパー
・OHLINS オーリンズ
・BMW 純正ステアリングダンパー(一部不可なモデルあり)

以下が対応していないメーカーの一覧です。

四輪
・テイン
・エンドレス
・KW
・そのほかの一般的な社外品ショック

二輪
・YSS
・ハイパープロ
・ナイトロン
・マトリス
・ウィルバース
・ギアーズ
・ELKA
・Marzocchi (BMWなど現行品は対応)
・KONI
・アンチノーズダイブ(AND)修理
・ステアリングダンパー (オーリンズなど一部のメーカーを除く)
・そのほかは相談してください。

LGN 営業用 Q&A

1. 下げ幅について

  • シート高は0~70mmまで対応可能です。ただし、車種により40~50mm程度に制限される場合もあります。

2. 地上最低高の影響

  • 車高を下げると地上最低高も下がります。一般的には30mm程度のローダウンで大きな問題は発生しませんが、ご使用環境に応じた選択が必要です。

3. 法的な問題

  • 車検証に記載されている高さより40mm以上のローダウンを行う場合、構造変更申請が必要です。
  • イニシャル調整がある車両は、50mm下げた後に10mm持ち上げることで、車検に問題なく通すことが可能です。

4. ライトの光軸

  • 前後を均等にローダウンするため、光軸が大幅にズレることはありませんが、必要に応じて調整をお勧めします。

5. 乗り心地について

  • バネ定数を車両に合わせて最適化するため、乗り心地が向上するケースが多く見られます。少なくとも純正と同等の乗り心地を保証します。

6. 操作性や安全性

  • 車両に最適化された調整を行うため、操作性は向上し、安全性も問題ありません。

7. サイドスタンド

  • 純正サイドスタンドの加工または交換品で対応いたします。

8. 施工時間、手法

  • 車両預かりの場合、1~2週間の作業期間が目安です。前後ショックのみの預かりでも同様です。
  • LGNの組付けはフロントフォーク、リアショック共に分解を必要とせず、スプリング交換のみで可能としています。

9. その他のオプション

  • 引き取り・納車サービスを提供しています。遠方でも対応可能です。例として、千葉から北九州や盛岡への引き取り実績があります。

10. 適合車種

  • 適合車種はパンフレットに記載しておりますが、最新の情報はメールや電話でお問い合わせください。

11. メンテナンスとオイル漏れ保証に関して

  • LGN機構に特別なメンテナンスは必要ありません。またスプリング交換のみでLGNを実現するため、弊社ではLGN施工後のオイル漏れに対する保証は行っていません。

12. アップデート

  • LGNは常に進化しています。アップデートを希望される方は、お問い合わせいただければ最適なソリューションを提案いたします。

13. 下げ幅の変更

  • 依頼された車種の上限値以内で、希望に応じた下げ幅を調整可能です。

14. 車両復元

  • LGNでは基本的に純正パーツを使用しているため、復元も簡単です。サイドスタンドなど加工した部品は、新品交換が必要になる場合があります。

15. 電子制御の問題点

  • 日本車、ドイツ車、イタリア車においてこれまで問題は一切発生していません。安心してローダウンをご依頼いただけます。

16. 価格

  • 一般的な価格は22~28万円です。BMW M1000シリーズ用「LGN.M」、スポーツ仕様の「LGN.S」、乗り心地重視の「LGN.C」など、派生モデルによって若干の価格変動があります。車種と仕様を教えていただければお見積りいたします。

17. 業販対応

  • 可能です。詳細は問い合わせ願います。

18. イベントへの参加とエンドユーザーへの説明機会

  • イベントや展示会での出展が可能です。エンドユーザー様への直接説明や製品紹介を通じ、実際の製品理解を促す機会を提供しています。

19. サイドスタンド加工の安全性

  • サイドスタンド加工や交換部品を使用した際の安全性については、治具や検査機を使用した安全性確認を実施しています。製品信頼性と安全性には万全を期しています。

20. ローダウン以外のカスタム対応

  • ローダウン以外にもサスペンションセッティングやカスタムの対応が可能です。車両や使用環境に合わせた個別カスタムについてもご相談ください。

21. 製造者責任保険の加入

  • 当社は製造者責任保険に加入しております。万が一の事故やトラブルに備え、顧客の安全を第一に考慮しています。

その他、不明な点がございましたらご相談下さい。

 

1章 サスペンションの基本設定
a:フロントフォークのストロークについて
b:乗車1Gのイメージ
c:旧来のローダウンにおける概念図
d:LGNにおける概念図

2章 LGNのエネルギー吸収量について
e:LGNはストローク量が純正のままである
f:ストロークの使い方
g:負の方向からストロークが始まる状況
h:正の方向からストロークが始まる状況

3章 LGNはローダウンと同時に、サスペンションのカスタムである
i:実例の紹介
j:LGNは、その実「ハンドリング改善のカスタムを通してローダウンする」主従逆転現象が起こっている
k:最後に

図を用いて説明します。
a 一般的な純正のフロントフォークのイメージ図をご覧ください。

オンロードの車両では一般に120mmのストロークを持っています。厳密にはホイールトラベルとは違っていますが、ここでは話が複雑になるため、サスペンションのストローク量で話を進めます。

b 次に乗車1Gと呼ばれる、車重や人間が乗った時に沈み込む沈下量の図をご覧ください。この沈下量をサグと呼んだりもします。
※この記事では「伸びるストローク(負)」と「沈むストローク(正)」として表現します。

c その次に一般的なローダウンの図をご覧ください。仮に30mm下げる目的でストロークを30mm切り詰めると、サスペンションストロークは1の120mmー30mm=90mmとなり、そこからサグを求めれば、自ずと正のストロークは減ります。

d これはLGNによるローダウンです。ストロークの総量は120mmのまま、乗車1Gの沈下量を任意の量に増やし、ローダウンを実現しており、120mmーxmm=xとなります。
実数を用いて説明すると、希望の下げ幅を60mmとしたならば、120ー60=60mmの正のストロークをもち、また反対に負のストロークも60mmとなり、これが旧来のローダウンとは一線を画す大きな相違点です。

ここまでがフロントフォークの基本設定とローダウンの説明でした。

2章
e LGNはローダウンしてもストローク量が純正のままである
LGNではなぜ乗り心地が良くなるのか?に具体的に踏み込んで解説します。
ローダウンでは正のストロークが減るのはLGNでも旧来の手法でも同じです。正のストロークが減れば、吸収すべきエネルギーをストロークで解消できないため、バネを硬くして短い量で発散する必要があります。これは新旧ともに同じです。

しかしcとdの図をみればわかる通り、旧来の手法ではストロークの総量が90mmになっています。それに反してLGNではストローク総量は120mmのままです。これにより負のストロークを長く取ることが可能になります。

f ストロークの使い方
サスペンションは路面の凹凸(ギャップ)を吸収する際に、一度正のストロークを使い(沈んで)、負の領域に入って(伸びて)から、改めて1G沈下量(落着きべきポイント)へ収束します。つまり負のストロークが長ければ、それだけ吸収エネルギーが増えます。

g サスペンションはストローク開始が負の方向の場合もある
また図をご覧ください。サスペンションとは正方向に動きだけでなく、路面状況によっては負の方向からストロークが始まることも多々あります。これはデータロガーを使えば明らかになります。そうでなくともリアショックなどは減速時に持ち上がることで、その意味が理解できるでしょう。

h 正の方向からサスペンションストロークが始まる状況
これは想像に難くありませんが、縮方向からサスペンションが動きます。

3章 LGNはただローダウンするだけではない

ここではまとめとしてLGNになぜ優位性があるのかを解説します。

i これまでに述べてきたように、ローダウンしてもストローク総量には変化がないLGNは多くのエネルギーを吸収できる点が”新生代のローダウン”と銘打った重要な要素です。

正のストロークは旧来と同様ですが、一度伸び切ったサスペンションは正・負の合算である120mmから、dで示した負のストローク(ここでは縮方向に動くため正ともいえる)60mmを使って乗車1Gへと収束します。つまり上でも示した通り、十分な量でギャップを乗り越える事が可能です。

j 更にLGNでは「下げて終わり」ではなく、下げる前に純正の状態を確認し「サスペンションの改善点」を把握してから施工を開始します。そこでは前後車高の確認、バネ定数の見直しを行うことで、純正よりも使い方を限定することで(つまり施主のバイクとの付き合い方を把握し)個別最適化を可能としており、ハンドリングと乗り心地の改善か可能になるわけです。

k 最後に、ローダウンしない方がハンドリングと乗り心地はより快適なのか?と言えば、そうでもありません。純正でも前後車高を変更し、ハンドリングを改善するために、ローダウンした例は枚挙に暇がありません。もしご自身の車両をローダウン希望される場合は、一度相談していただき、現車確認することで、方向性を見出すことが可能です。お困りの際にはぜひ連絡してください。