Aピラーの位置

 以前乗っていた車でとても気になったのがAピラーの位置です。

 曲がる時に丁度視界を塞ぎ、見えないのでシートから体を動かして視界を確保していました。サスセットを確認する為に乗せてもらったフェッラーリの456GTはAピラーの位置が全くに気にならなかったので、話を聴いたところピラーの傾斜角度や前後位置でかなり変わるらしく、それ以来試乗を行う際はAピラーの位置を確認するようにしています。

 これは国産、外車など関係なく造り手の見識次第なようです。妻の乗るスズキ・パレットは少し変わった形ですが、視界は開けています。父の乗るダイハツ・ミライースも良好です。

 自身の車も、マツダ・デミオとアテンザ、ルノー・ルーテシアGT、ポルシェ・911、ホンダ・レジェンド、アコードなど全て良好です。

 昨晩の帰り道で、なぜ邪魔に感じないのかじっくりと確認してみました。今日の朝も同様に確認してみたところ、その理由が明確になりました。一つは邪魔にならない場所に置くという、非常に単純な理由です。他方は人間工学に基づいた理由だと推察します。右目、左目の直線状にピラーが来ないように配置する。説明は難しいのですが、より目の練習をするように指を鼻先に持ってくれば、無理に見ようとしない限り、指よりも遠い対象物に目線が行きます。これが視線の集まる先、又は右目左目の視線上にあると非常に見ずらい訳です。

 色々と考える要素があるのだと、改めて思いました。この様に四輪から得た知見を、二輪にどの様に転換してゆくのか、それを考えるのもまた楽しい作業です。

 

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