VTR1000F、ファイアーストーム
毎年仕事を頂く方が、TRX850からVTR1000F・SC36のファイアーストームへと乗り換え、今年も車両整備で入庫しました。
夏過ぎに一度見せに来て下さり、前後のダンパーを微調整したり、細かい部分の調整だけはさせてもらいましたが、今回はフロントを主に整備しました。
内容はフロントフォークのオーバーホール、ブレーキロータ、キャリパー、マスターシリンダ、関連ボルト、バッテリ、を作業・交換しました。そのため基本的な乗り味を変更した訳ではありませんが、納車時に試乗した感想は「ブレーキの効きとフロントフォークの動きが良い」と言って下さいました。整備と言っても作業レベルにより仕上がりは大きく変わります。単に部品を変えるだけでなく、繊細な組み方により上質な乗り味を造る下地とし、その後の調整で仕上げます。見栄えも考えロータを留めるボルトだけでなく、アクスルシャフトとボルトに加え、キャリパーマウントボルトも同時に交換する事で、古臭い感じを払拭できます。安い金額で視覚効果が高いため、効率の良いお金の使い方だと思います。
安くない金額が掛かっていますが、単にバイクで移動するだけでなく移動中の車両の動きそれ自体も楽しみの一つにするためには、大切な作業だと考えていますので、興味ある方には乗り手の志向により、様々な提案をさせて頂きます。