Z1の純正ダンパーを分解

 依頼いただいているカワサキ・Z1の純正ダンパーを分解しています。

 今回はオーバーホールに加え、直受けのロッドガイドにスライドメタルを追加し、ロッドもSGSA10(純正サイズ)で製作します。メンテナンスに加えロングライフ化も視野に入れた作業です。40年以上前の品物ですから、オイルはひどい状態です。しかし、40年を経た現在でもオイルが残っている事実のほうが、刮目すべき点かもしれません。これはシリンダーが下にある構造に利点があるからです。

 カシメ型のダンパーを再カシメで復元する方法は理論的に可能でしたが、その方法論に問題がありました。今年の夏にその課題を解決したので、作業の幅が大きく広がりました。純正の外観を保ったままなのも、売りの一つです。

 当社も以前はねじ加工を施し分解可能としていましたが、高価格なうえ納期がかかるため、頭を悩ませていました。それでも10万円以上の高額サービスになりますが、今後10年単位で使えるダンパーを目指し、日進月歩で技術の向上を図っています。

 

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