常に効率化を図る

 過日導入したスナップオンの超音波洗浄機ですが、周波数が狙い所に近く汚れがしっかり落ちます。
 ですがしっかりこびり付いた汚れは、やはり物理的接触に落とさなければならない様です。そこで、シムの洗浄やシリンダー内部はその対象としてます。

 効果的な箇所は焼結材でできた部品です。代表的なのはピストンでしょうか。この材質は多孔構造のため汚れがその孔に詰まってしまいます。そこで、ブラシ等では入らない微細な凹凸の汚れを超音波洗浄で落とせます。
 当社では水溶性の媒介(メディア)は用いずに、揮発性の低い洗浄液を使っています。水溶性はしっかり洗い流せば大丈夫と言われますが、心配な面が多々あります。それほど簡単には水は乾きませんし、少しでも残っていた水分がその後のエア抜きで、バキュームポンプのタンクに入っては大惨事です。
 そのため、水溶性で実験を行なった事はありますが、棄却しました。他社でオーバーホールした品物が、かなり酷く錆びている事例を何度も見たことがあります。もしかしたらこの水溶性の(多分アルカリ性でエンジンのカーボン落としとして重宝される)材料を使っていたのかもしれません。

 スナップオンを買う前に使っていた器具は第二工場へ移し、外部洗浄の質を向上させるために洗浄機を二台使い、お客様の手元に届いた時に喜んでもらえる様にして行きたいと思います。

 

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