旧いマルゾッキのリアサス

 旧車に重用されているイタリアのマルゾッキ(Marzocchi)はスライドメタルのない、昔ながらの造りです。KONIと比較し、リザーブタンクを持ちダンパー内のエアを排除できる点では、現代のシングルチューブと旧来のツインチューブの間にあるダンパーと言えます。

 このサスペンションをオーバーホールする際に、当社ではスライドメタルを追加する加工を施しています。言い換えればベアリングの追加です。機械物は通常,呼び寸法から公差があり、ロッドのような棒形状はマイナス公差で、受ける穴はプラス公差なのですが、写真のマルゾッキはロッドがプラス公差なので、そこをわきまえないと、加工で痛い目を見ます。

 いろいろと性能を上げることが可能なサスペンションなので、予算度外視で性能を追い求めたい方は一度問い合わせください。

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