ロータス・エリーゼ、クアンタム
今年も残り数日となりましたが、未だ作業中です。
依頼があり、ロータス・リーゼのクアンタムをメンテナンスです。分解を行う中で大きな破損を見つけました。セカンダリーピストンの、ワンウェイヴァルブの要となるシムが割れていました。原因は台座となる部分の加工不良です。平面が出ていない上に、高さも足りなかったためにシムに大きな負担がかかり、割れたようです。
これは部品を削ったうえで寸法を整える部品を製作し、シムを交換して対応しました。
今回はずっと問題視していたクアンタムのエア抜きに、バキュームポンプを使えるよう冶具を製作し、精度の向上を図りました。この形状のダンパーはフリーピストンの位置管理が厳密に行えないので、その部分に不満が残りますが、時間をかけた事と連日クアンタムが続いた為に作業練度が向上し良い仕事ができました。
※2024年現在、作業の標準化、Quantum本社への交渉により部品供給が可能となりました。