エア抜きに手を抜かない
機械を使ってのエア抜きでも、スイッチ一つで作業が終わるわけではありません。ダンパーの形状により、大幅に作業性が変わります。
写真はVTR1000Fのオーリンズです。リザーブタンクをホースで連結する形状はエア抜きが難しうえに、バネ定数が高い(伴い減衰も強くなる)とエア抜きが難しくなります。
通常は2~3回で終える作業も、今回は5回を要しました。その間に色々な技術を用い、あれやこれやで何とか抜き切ました。ここの仕上がりが、ダンパーの作動性と持久力の両面に大きな影響を及ぼすため、作業後半の頑張りところです。