456GTのBilstein、保証で部品修理

 昨年、456GTのビルシュタインをO/H依頼があり、作業を行いました。

 この車両のリアショックはステアリングと連動した油圧がかかっており、四輪では稀に見かける仕掛けです。

 そしてショックのアッパマウントには調整のためのダイアルがついています。ここからオイル漏れが発生し保証修理で戻って来たので、改めて作業を行った次第です。

 当該箇所は純正でとても細くて小さなOリングを使っています。これを改良して組み直しているのですが、当社の工場でガス加圧やオイルを入れての試験では漏れないのに、実車に取り付けて走行すると漏れる。という事で原因が何かを考えました。
 しかし考えるだけでは知れない事もあります。車両があるサービス工場まで出向き、状況を確認することで活路が見出せました。

 交換したOリングと減衰調整ロッド、調整ダイアルの隙間寸法が加工により変化したので、ダイアルを回転する際にOリングと調整ロッドに隙間が生まれ、オイルが漏れると原因を断定。
 それを改善するための部品を製作して、対策しました。

 現在、依頼いただいたお店で実走試験を行っており、問題が解消したら、またこのブログで紹介しようと思います。