LGN Versione Corsa(レーシング)の開発について

LGN Versione Corsa 開発開始

弊社が開発したLGNは、当初ローダウンを目的としたシステムとして誕生しました。しかし、数多くの車両でのテストを繰り返す中で、「単に足つき性を改善するだけでなく、走りの楽しさを追求できる可能性」を強く感じるようになりました。そうした思いから、新たにLGN Versione Corsa(レーシング仕様)の開発に着手することとなりました。

サーキットでの開発の意義

LGN Versione Corsaの開発において、我々は特にサーキットでの走行性能を高めることに焦点を当てています。サーキットで求められるのは、高い旋回性能、コーナーリング時の安定性、そして正確なトラクションコントロールです。これらを実現するために、サスペンションの最適化とローダウン技術を融合させ、LGNの技術を新たな領域に発展させます。

CRF450Rモタードを使った第1弾開発

今回の第一弾開発は、ホンダ CRF450R モタードをベースに進めています。モタード車両は、ロードレースとモトクロスの両方の特性を併せ持ち、そのため、車高調整や足つき性はもちろん、コーナーでの安定性や加速時のトラクションが極めて重要です。通常、モタード車両では車高を若干落とすことで、ハンドリングが軽快になり、コーナリング性能が向上します。これを踏まえ、レーシング仕様のLGNを使って、さらなる性能向上を目指しています。

Versione Corsa開発の今後

第1弾のCRF450Rに続き、第2弾ではCRF250R モトクロッサーをベースにした開発を予定しています。こちらも同様に、サーキットでの性能向上を目指したレーシング仕様のLGNとして開発を進める予定です。モトクロッサーにおいても、車高調整と足つき性の改善だけでなく、サスペンションのセッティングによる走行性能の向上が狙いとなります。

さらに、2024年には新しい開発案件も控えており、今後のプロジェクトも非常に多忙になることが予想されています。

走行テストの予定

10月23日には、那須スポーツランドで走行会を予定しています。この走行会では、初めてVersione Corsaを実戦投入し、走行性能やフィードバックを徹底的にテストします。その後は、茂原サーキットを中心にテスト走行を重ね、開発をさらに進めていきます。

これらの走行テストや開発結果は随時報告いたしますので、ぜひ楽しみにお待ちください。

まとめ

LGNはローダウン技術から生まれたシステムではありますが、その真のポテンシャルは「走りの楽しさを高める」という点にもあります。今回のVersione Corsa開発を通じて、さらなる走行性能を追求し、サーキットでの本格的な走りを実現する新たなLGNをお届けできるよう努力を続けてまいります。

皆様のご期待に応えられるよう、引き続き開発を進めてまいりますので、今後のLGNシリーズの進展をお楽しみに。

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