M1000XRの走りをサスペンション専門店の観点から分析、評価
1. 導入:M1000XR のローダウン検討、標準サスをまず試乗
BMWのハイパフォーマンスアドベンチャー、M1000XR。330万円以上の価格帯ながら、既に10台以上ローダウン実績がある当社でも、*「実際の走りを文字化&動画化していなかった」*ことに気づきました。そこで、ローダウン前のSTD状態を試乗し、サスペンションセットの評価と今後のセッティング方向を探ります。
動画でもすでに同題材を扱っておりますので、ぜひご覧ください。
2. M1000XR 標準サスの秀逸な点
2.1. 前後バランスの良さ
M1000XRは前後の高さが“詰められている”印象で、私自身の好みとほぼ一致。リアがほんの少し低めのおかげで、
- リアの安定感を保ちつつ、ブレーキやエンブレ時にはフロントに荷重を移しやすい
- 街乗りにおける保険的な安心感も大きい
もし本格的サーキット走行前提なら“完全フラット”にしても良いのですが、街乗り+スポーツの両立を考えると、この少し低めのリアは非常にバランスが良いと感じました。
2.2. 軽やかに動く前後ショック
体重70kgの私が乗っても、フロント・リアともに軽快に動き、速度域を問わず反応が良いです。電子制御が姿勢を管理し、バネに過度に依存せず減衰でコントロールしているのが秀逸。
- リアはハードすぎず“ふわり”と路面を掴む
- フロントも電子制御で幅広い速度域をカバーする感触
3. 改善点:スプリング面でさらに質感を高められる
とはいえ、最高水準と感じるM1000XRでも気になる点はいくつかあります。
3.1. フロントがやや沈みすぎ
高いブレーキ力や深いバンク時にフロントが沈みすぎる感があり、減衰やイニシャル調整である程度緩和はできても、もう少しバネレートアップを検討したほうが質感アップに繋がりそうです。
3.2. リアの“荒れた路面”対応
大きな入力にはうまく追従する一方、小刻みなギャップでは雑味が多く感じられます。バネは柔らかめなのに、減衰が追いついていない可能性が高いです。
- 改善案:減衰特性の再設定 or スプリングとの組み合わせ変更で、より高速かつ細かな路面追従を狙う
4. “LGN.M” ローダウンだけでなく、スプリング交換も有効
多くの方がM1000XRをローダウン目的で当社に依頼されますが、そもそも下げなくともスプリング交換+減衰セットアップ(LGNに準じた手法)で走りを変えられるのがM1000XRの面白いところです。
- ローダウンならLGN.Mが定番
- ローダウンせず「純正より乗り手に合ったスプリングレート」へ変更するのも大いにアリ
要は体格や走りのシチュエーションに合わせて**“個別最適”**を追求できる車両だということ。金額はかかりますが、すでに10台以上の施工で成果を得ているので、さらに上の質感を目指す方にはおすすめです。
5. 特典:6/9~13の足つき体験やディーラー展示など
近々、M1000XRのローダウン施工車をディーラーにてお披露目し、足つき体験を行う予定。日時は施主様の許可を頂き、期間中に多くの方がまたがって確かめられるよう調整中です。また6/9~13に当社(千葉県柏市)で実車が見られる場合もあるため、興味ある方はぜひお問い合わせください。街乗り&峠で最高レベルのバランスを持つM1000XRを実感してみてください。
お問い合わせ
「M1000XRのサスをもっと良くしたい」「ローダウンも気になるけど走りの質は落としたくない」
そんな方は当社のLGN.Mやスプリング交換プランが役立ちます。
- 電話:090-3316-5306
- 問い合わせフォーム:https://sgfacendo.com/contact/
- LINE:@llv7594i
業者様からのご相談もお気軽に。
(業販条件・納期調整など、法人向けの特典・サポートがございます)
M1000XRは高額だからこそ、走りのレベルも最上級を求める方が多いはず。サスペンション専門店として、その“もう少し上”を目指すカスタムを全力でサポートいたします。