R12nineT ローダウンと純正の足つき
R12 nineT、ローダウン開発前夜のメモ
R12 nineT の車体が、ローダウン開発と試乗評価のために入庫しました。
オーナー様のご厚意で、足つき確認と走行テストを行わせていただいております。この場を借りて、まずはその「入り口の印象」だけを共有しておきます。

純正の足つき確認から
最初に行ったのは、いつも通りの足つきチェックです。
身長165cm、体重69kg、股下72〜73cmの私がまたがった動画を撮影していますので、そちらをご覧いただくと、低身長の見本のような私が乗ったときのリアルな足つきが掴みやすいはずです。
カタログ数値だけを見れば「何とかなるかもしれない」と感じても、実際には
・シートの“角”の立ち方
・ステップ位置との兼ね合い
・左右へのふらつきやすさ
こういった要素で体感は大きく変化します。R12 nineT もその例外ではなく、単純なシート高だけでは語れない「実効的な足つき」が見えてきました。このあたりの細部は、改めてノーマル評価の記事で掘り下げるつもりです。
走行テストを終えて、まずはノーマルを尊重する
足つき確認のあと、軽く街乗り〜ワインディングを想定した走行テストも済ませました。
ただし、ここではあえて細かいインプレッションには触れません。
ローダウンやセッティングの話をする前に、
「純正が何を狙ってこのバランスにしているのか」
を一度言葉にしておくことが大切だと考えています。
・リアショックの入り方
・ブレーキング時のフロントの沈み方
・ピッチとロールの収まり方
・空冷ボクサー特有の“揺れ”と、車体側の受け止め方
こうした要素を整理したうえで、
「どこを崩してはいけないか」
「どこなら乗り手に合わせて変えてよいか」
その境界線を引いていきます。ノーマルインプレッションは別の記事として改めてまとめますので、R12 nineT が気になっている方は少しお待ちいただければと思います。

空冷ボクサーへの個人的な興味
個人的な話を少しだけ。
私は空冷二気筒のエンジンが昔から好きで、R nineT はずっと「欲しい一台」のまま心の片隅に居座り続けているモデルです。
今回はその系譜に連なる R12 であり、しかもフレームが刷新された“新しい骨格”のバイクです。
・どの程度ハンドリングの性格が変わっているのか
・従来の nineT 系よりも「モダン」に振られているのか
・あるいは、空冷ボクサーらしい“ゆらぎ”を残したまとめ方なのか
こういった点を、ローダウン前後でじっくり味わってみたいと考えています。
ローダウンで何を狙うのか
R12 nineT のようなキャラクターのバイクでは、単にシート高の数字を下げるだけでは意味がありません。
・前後の“等沈み”を崩さないこと
・ボクサー特有の左右の揺れに対して、低重心と足つきの安心感をどう両立させるか
・段差越えやUターンでの「腕と肩の緊張」をどこまで和らげられるか
これらを意識しつつ、
LGN にするのか、LTD ベースでまとめるのか、あるいは「セッティングのみ」で終えるのか。
使い方と体格を踏まえたうえで、最適な解を探っていくことになります。
今回は開発の“入口”として、
「まずは純正をきちんと評価し、そのうえでローダウンを逆手に取ってハンドリングを整える」
その方針だけをお伝えしておきます。

ローダウン・セッティングのご相談について
R12 nineT をはじめ、Rシリーズや他メーカーの車種でも、
・足つき改善を優先したい方
・走りの質を残したまま、安心感だけ近づけたい方
・そもそもローダウンすべきか、セッティングだけで済むか迷っている方
こういったご相談には、いつでも対応いたします。
「身長・体重・主な用途」と、可能であればまたがり動画の一つでもあれば、かなり具体的な提案が可能です。
お問い合わせは、下記からお願いいたします。
電話番号:090-3316-5306
LINE ID:@llv7594i
問い合わせページ:https://sgfacendo.com/contact/
※メーカー保証に関しては取り扱い店、ディーラーにより対応が異なるため、購入店またはお取引のある店舗へご確認ください。
R12 nineT のノーマルインプレッションと、そこから先のローダウン設計については、続編の記事で詳しく触れていきます。気になる方は、次の報告をお待ちいただければ幸いです。
