DAX125のローダウン 作業進捗報告
DAX125ローダウンの進捗報告
ホンダ DAX125 のローダウン開発が、ひとつ山を越えました。
今回のご依頼は、これまでにも何度も仕事をさせていただいている店舗様経由で、オーナー様もお馴染みの方です。小柄な女性ライダーで、「とにかく不安なく足を着きたい」というのが最初のご要望でした。
そこで今回は、静的状態(スタンドを外して真っ直ぐ立てた状態)で30mm以上、さらにまたがった際の乗車1Gで追加10〜20mm下げることを狙って仕立てています。
単に“数値として○mm下がりました”ではなく、停車時・取り回し時にきちんと安心感につながる下げ幅を目標としました。

前後ショックはすでにショート加工完了
前後サスペンションについては、すでにショート加工と組み付けまで完了しています。
DAX125 は車格自体がコンパクトなうえに、ホイールベースも短いため、前だけ・後ろだけを大きく下げるとすぐにバランスを崩します。そこで、今回もいつも通り「前後セットで等沈み」を意識して寸法を決めました。
静的で30mm超、乗車でさらに10〜20mm沈むようにバネとイニシャルを組み合わせていますので、最終的には「数字以上に低く感じる」仕上がりになるはずです。
とはいえ、あくまで小柄な女性ライダーと、その体重・使い方に合わせた設計です。誰が乗っても同じ、ではなく、今回は“このオーナー様のための DAX125”という前提で作っています。

サイドスタンドは“もう一本の足”として考える
現在残っている大きな工程が、サイドスタンドの加工です。
ここを雑に済ませると、どれだけ足つきが良くても、最終的な扱いやすさは一気に落ちます。
特に今回は、オーナー様の身長が150cm に満たない、小柄な女性です。私自身は身長165cm・股下72〜73cm ですから、自分の感覚だけを基準にすると簡単に間違えます。
「片足はしっかり着くが、もう片方の足がスタンドに届きにくい」
ローダウンをしたバイクで、小柄な方がよく直面するのがこの問題です。足つきは良くなったのに、スタンドを出し入れするたびに不安が顔を出す。これでは本末転倒です。
そこで今回は、単にサイドスタンドをショート加工するだけでなく、足を引っかけるための突起(スタンドのツメ)の角度と長さも見直します。
「体を大きく傾けなくても、足先が自然にツメを捉えられるか」
ここをイメージしながら、オーナー様の身長・股下を前提に実際の寸法を決めていきます。
完成後は動画と写真で“足つきとスタンド”を見ていただく
ローダウン作業としては、前後ショックのショート加工と組付けまで済み、あとはサイドスタンドの加工と最終チェックを残すのみです。
完成後は、
・どれくらい足が着くようになったのか
・サイドスタンドをどう操作できるのか
これらを動画と写真で分かりやすくお伝えする予定です。身長165cm・体重69kg・股下72〜73cm の私がまたがった状態も合わせて撮影しますので、「オーナー様より少し大きい体格の人間が乗ると、こう見える」という比較材料にもなればと思っています。
LGN・LTDと“個別カスタマイズ”という考え方
弊社のローダウンは、大きく分けて LGN と LTD という二つのメニューがありますが、実際の現場ではそれだけで完結しません。
・今回の DAX125 のように、小柄な方に合わせて下げ幅を大きく取りたいケース
・サイドスタンドのツメ位置まで含めて操作性を見直したいケース
・下げ幅は控えめでも、走りの質を優先したいケース
現物とオーナー様のお話を聞きながら、LGN/LTD の“型”を土台にして、細部は個別にカスタマイズしていく、というのが実態です。

ローダウン相談について
DAX125 に限らず、「自分の体格に対して、どこまで下げられるのか」「サイドスタンドや取り回しまで含めて、現実的なラインはどこか」といったご相談は、いつでも受け付けています。
電話番号:090-3316-5306
LINE ID:@llv7594i
問い合わせページ:https://sgfacendo.com/contact/
弊社のローダウンは基本的には LGN と LTD に大別できますが、今回の DAX125 のように、細かな部分はオーナー様ごとに仕立て直すことが可能です。
足つきに不安がある方、小柄で諦めかけている方は、一度ご相談ください。数字の話と同じくらい、「どういう場所で、どういう乗り方をしたいのか」という話をじっくり伺ったうえで、最適な下げ幅と手法を提案いたします。
