MVAgusta F3 Brutale1090のフロントフォーク

 O/Hのために車体ごと預かった車両です。

 近日、試乗を行い動画に上げるつもりなので、ここでは基本的な寸法などを紹介します。

 インナーチューブ径50mmはかなり少数です。街乗りの車両でここまでの剛性は必要有りません。ですから外観やカタログスペックを重視しているのだと思います。

 それはなぜ判断できるのかといえば、減衰力を発生するカートリッジ部分は従来どおりの寸法なので、何かを優先してこの太さになったのでは無いと判断するからです。

 トップキャップ

 バネを調整するイニシャルアジャスタは、内部に複雑な機構があり、外からはアジャスタが回転するだけです。その利点はフロントフォークの内部で体積変化が怒らないために、セッティングが保たれることにあります。

 近年の高性能フロントフォークはほとんどがこの仕組です。スーパースポーツにも車両出荷状態で採用されています。

 バネ定数

 当社での実測値は単一定数で0.92Kgf/mmでした。

 アウターチューブ

 インナーとアウターにそれぞれベアリングを持つ、古典的な作りです。マルゾッキのフロントフォークは海外製だけ有り部品代が高くなるのが難点です。以前に取り寄せた際はブッシュ(メタル)関係だけで2万円程しました。

 今回は傷みがそれ程酷くなかったので、金額を考慮して再利用しました。

 とい訳で、今回の記事はこれにて終了です。

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