スプリングを交換する

サスペンションの中で、バネが持つ重要性については常々強調しています。なぜなら、サスペンションの挙動を決定する主要な要素の一つがバネだからです。バネそのものの質に差はありますが、一般的に有名メーカーの製品を選べば、性能に関して大きな問題が発生することはほとんどありません。

今回、私たちはオーリンズから二種類のスプリングを入手し、車両の仕様変更に対応するために、正規部品として取り寄せました。これからそのスプリングを基にしたセッティング作業に取り掛かります。

セッティングと聞くと、一般的にはダンパーの減衰力調整や車高調整が難しそうでありながらも魅力的な部分に感じられるかもしれません。確かに、こうした調整には奥深さがあり、それが楽しさの一部でもあります。しかし、その本質はバネにあります。バネ定数やイニシャル調整(スプリングの初期圧縮量)を適切に組み合わせることで、二輪車でも四輪車でも、その走りの楽しさが何倍にも増幅されるのです。

さらに、ダンパー本体を交換するよりも、スプリング交換は圧倒的にコストパフォーマンスが良いという利点もあります。そのため、セッティング初心者にとっては非常に魅力的であり、手軽に走行感覚を変えるための第一歩として最適な方法です。

弊社では、オーバーホール(O/H)の際に、スプリング交換を通じて走行性能を最大限に引き出す提案を行っています。最近では、これに加えて「走りのLGN」という新たなカスタム開発にも着手しました。従来のローダウン目的ではなく、純粋に走りを楽しむためのセッティングとしてLGNを適用することに、さらなる面白さを感じているところです。

走りの質を高め、さらに楽しみたいと考えている方は、ぜひ私たちにご相談ください。バネ定数やイニシャルの調整が、あなたの車両にどのような変化をもたらすのか、そしてその楽しさがどれほど広がるのかを一緒に体感していただければと思います。

Share your thoughts