ローダウンラインナップの詳細解説 早見表あり
SGFローダウン|ラインアップ早見表
SGFローダウン早見表。足つき・快適・走りの優先順位と許容下げ幅で、LTD/LAT/LGNから最適解を即決。−40 mm前後を中心に、個体計測で車検適合内に仕上げます。
まず結論(概要)
価格帯の目安: 最も手軽な LTDライン は約10〜20万円、次の LAT は約16〜25万円、最上位の LGN は約25〜40万円超が基本レンジです(車種により変動、税別相当)。各プランともオプション追加で範囲上限付近になる場合があります。
典型的な下げ幅: 足つき改善のみを狙うローダウンでは**-40mm級が中心です。多くの車両で車検証上の構造変更が不要な範囲に収まり、最低地上高9cmの保安基準も確保しやすい数値です。-50mm級の大幅ダウンも可能ですが、個体ごとに突出量**(フォーク)や干渉、地上高を確認し、安全基準内に収める対応をします(ケースによっては構造変更不要で施工可能)。
VFR800Fを約5 cmローダウンした例です。-50 mm級のローダウンでも、車種や個体によっては地上高9 cm以上を維持できる場合、構造変更なしで公道走行が可能です。ただし段差乗り越えやサイドスタンドの傾きには注意が必要です。
「.2/2.2」の意味: パッケージ名につく「.2」はフロントフォークにも手を加える仕様であることを示します(フォークスプリング交換や油面調整などを実施)。さらに「2.2」は前後双方を深化させた上級仕様で、走行性能や乗り心地まで突き詰めたプランです。例えば LTD.S2.2 は前後ともスポーツ走行に振ったセッティング、LTD.RS2.2 は前後を快適性重視で熟成させたセッティングという違いがあります。
ラインアップ早見表
以下に、SGFが提供する主なローダウン・パッケージを一覧表でまとめます。それぞれのキャラクター(目的)、典型的な下げ幅、主な作業内容(前後)、そして向いている方の順に比較できます。
パッケージ | キャラクター / 目的 | 典型下げ幅 | 主な作業内容(前/後) | 向いている方(用途) |
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LTD(ベース) | 費用対効果重視。まず足つきを確実に改善 | -20〜30 mm程度 | 前:フォーク油面調整・突き出し増加・初期作動の整理(※純正バネ基本維持)/後:プリロード適正化+車高・姿勢合わせ | 停車時の不安をまず解消したい方。街乗り〜ツーリング重視 |
LTD.S2.2(Sportivo) | 走り最優先。ローダウン効果は副次的 | 0〜-10 mm程度 | 前:フォークスプリング交換+油面・減衰・突き出し最適化/後:ハード寄りのレート設定・プリロード調整(旋回重視) | ワインディングでの一体感・接地感を向上させたい方(ローダウン自体が目的ではない) |
LTD.RS2.2(Royal Saloon) | 快適性と足つきを両立。長距離でも疲れにくい | -20〜40 mm程度 | 前:フォークスプリング交換+初期作動をしなやかに調整/後:ソフト寄りのレート設定・プリロード調整(突き上げ低減) | ロングツーリング中心。段差の突き上げを和らげつつ足つきも確保したい方 |
LTD.2(中間仕様) | S/RSへの発展前段階。フロントの基礎体力を底上げ | -20〜30 mm程度 | 前:フォークスプリング交換+フロントジオメトリ適正化/後:LTDと同等(リアスプリング交換せず) | まずフロント側の素性を整えてから詰めていきたい方 |
LAT(ハイブリッド) | 前=LGN級/後=LTD級の折衷。コスパ良く“走れる”バランス型 | -30〜40 mm程度 | 前:LGN相当(スプリング交換+セットアップ)/後:LTD相当(リアスプリング交換+車高調整) | 走りも足つきも両取りしたい方。※車種によってはLATが最上位相当(例:エリミネーター400) |
LGN (Generazione Nuova) | 足つき最優先+純正の走りを再調整し、走行も楽しめる | 0〜-60 mm程度 ※長ストローク車(オフロード等)は最大 -100 mmも可能 |
前後:SGF開発の専用部品を組み込み、ショック全体のストローク配分を最適化してローダウン(RCT技術採用) | とにかく足つきを大幅に改善したいが、走行性能も損ねたくない欲張りな方 |
LGN-S(Sportivo) | 足つき最優先+スポーツ性も追求するフルカスタム | -0〜-30 mm程度 | 前後:スプリング選定から油面・減衰・車高バランスまでフル設計。必要に応じスタンド延長・ショート加工、構造変更手続きも対応 | “走りのローダウン”を求める方。ローダウンの見た目と実用性、両方が欲しい方 |
LGN-R(走り重視) | 走り最優先。必要最小限のダウン量でジオメトリを追求 | -0〜-30 mm程度 | 前後:スプリングレート設計からジオメトリ徹底追い込み。サーキット走行やハイペース走行も視野に調整 | 旋回性能をとことん追求したい方。ローダウン量よりもハンドリング重視の方 |
補足メモ: LGN はSGFが開発した専用パーツ&手法により、前後サスペンション全体をローダウンしつつ走行性能も高める日本発の独自技術です(RCT=ロード・コンタクト・テクノロジー採用)。各記号の意味は次の通りです。
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S = Sportivo(スポーツ志向の派生仕様)
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R = 走り重視(レーシーな志向だが公道での走行性能重視)
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.2 = フロントフォークにも手を加える仕様(例: フォークスプリング交換)
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2.2 = 前後双方を深化させた仕様(走行性能や乗り心地まで追求)
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LTD1.5 = フロントは純正のまま、リア側に追加加工を施す派生案(※現在開発中)
選び方:あなたに合うプランは?(4ステップ)
ローダウンのメニューが多彩なため、次の4ステップで希望に合うプランを絞り込みます。
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優先順位を決める: まずは ①足つき・②快適性・③走行性能 のうち何を最優先したいかを明確にしましょう。停車時の不安解消が第一なら足つき優先、長距離ツーリング重視なら快適性優先、ワインディングを攻めたいなら走り優先、といった具合です。
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許容できる下げ幅を確認: ご自身の用途でどの程度車高を下げても支障がないか検討します。下げ幅が大きいほど足つきは良くなりますが、最低地上高9cmなど保安基準を下回らない範囲で設定する必要があります。一般的に**-40mm前後までのダウンであれば車検対応も容易ですが、-50mm超**を望む場合はサイドスタンドの加工や段差での干渉にも注意が必要です。
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フロント側をどこまで触るか: フロントフォークまで交換・調整するか(=「.2」仕様以上にするか)を決めます。フォークスプリング交換まで行うプラン(LTD.2や各2.2仕様)はコストは上がりますが、車体姿勢の最適化や減衰特性の調整幅が大きく、より完成度の高いセッティングになります。逆にフロントに手を入れないプラン(LTDやLATなど)は費用を抑えつつ手軽に試せる利点があります。
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予算レンジでプランを選定: 上記を踏まえ、おおよその費用レンジから LTD系 ↔ LAT ↔ LGN系 の中で現実的なプランを選びます。リーズナブルに足つきを改善したいならLTD系、本格的に攻めるならLGN系、中間でバランスを取りたいならLATやLTD.2/.S2.2/.RS2.2といった選択肢になります。
選択シミュレーション: たとえば「足つき最優先で40mm程度下げたい。乗り心地も良くしたいが予算中位」という場合、LAT もしくは LTD.RS2.2 が候補になります。一方「走り最優先で下げ幅は**-10mm程度で充分。予算にも余裕がある」という方には LTD.S2.2 や LGN-R といったプランが適しています。→**このように、ご自身のニーズに合わせて最適なプランを選びましょう。
各パッケージの詳説
続いて、各パッケージごとの狙いと効果をもう少し詳しく解説します。それぞれ何が変わるか(体感)、どんなシーンに効くか、どんな方に向いているかを中心に3〜5行でまとめます。
LTD(ローダウン Tradizione / ベーシック)
特徴と変化: 足つき改善をまずは手頃な費用で実現する入門プランです。前後サスペンション本体は基本的に純正のまま、フロントフォークの突き出し量調整やオイル量調整、リアスプリング交換など最低限の加工で約20〜30mmのローダウンを実現します。シート高が下がることで信号待ちや取り回し時の安心感が大幅に向上します。
狙い・用途: 通勤や街乗り、ツーリングなど日常利用で停車時の不安を解消することが主目的です。サスペンションの動的性能はノーマルに近い状態を維持するため、癖が少なく誰でも乗りやすいセッティングになります。初めてローダウンする方や、リーズナブルに足つきを改善したい方に最適なプランです。
向いている人: 「とにかく足が着けばOK」という方、初めてローダウンを試す方、大型バイクデビューしたてで足つきに不安がある方に向いています。CB/CBR650Rやエリミネーター400といったミドルクラスでも人気のメニューです。
LTD.S2.2(スポルティーボ / スポーツ仕様)
特徴と変化: LTDシリーズの第2世代にあたる「S2.2」は、「走り」を追求した異色のローダウンです。**ローダウン効果はごく僅か(約0〜20mmダウン)**に留め、代わりに前後サスペンションの減衰・スプリング特性をスポーツ志向に再設計します。結果としてシート高は上がることもありますが、走行フィーリングは純正以上に穏やかなのにシャープ、コーナリングでの一体感や接地感が向上します。
狙い・用途: **「ローダウン自体が目的ではない」**プランであり、車高を大きく下げずにスポーツ性能を高めたい方向けです。ワインディング走行やスポーツライディングでマシンの動きをより軽快にしたい場合に効果的です。純正サスの良さを活かしつつ運動性能を引き上げるため、旋回性能を重視するライダーに適しています。言い換えれば「足つきはオマケ」のプランであり、走りのセッティングと捉えてください。
向いている人: ワインディングやサーキット走行を楽しみたい方、純正状態からハンドリングをブラッシュアップしたい方に向きます。「足つきは現状でも許容範囲だが、もっと攻められる足回りにしたい」というライダーにピッタリです。
LTD.RS2.2(ロイヤルサルーン / コンフォート仕様)
特徴と変化: 同じくLTD第2世代の「RS2.2」は、快適性と足つきの両立をテーマに開発されたプランです。約20〜40mmのしっかりしたローダウン量を確保しつつ、サスペンションの初期作動を一段と柔らかくしなやかにチューニングします。これにより、小さな段差や継ぎ目もスムーズにいなし、長時間走行でもライダーへの突き上げが軽減されます。シート高実測値の一例では純正比-25mm(空車)〜-40mm強(乗車時)となり、停車時の安心感も大幅にアップします。
狙い・用途: 長距離ツーリングやタンデム走行が多いライダーに特にメリットがあります。高速道路の継ぎ目や荒れた路面でも腰や腕への負担を減らすセッティングで、疲労蓄積を抑え安全マージンも向上します。それでいてワインディング走行も楽しめるよう減衰調整幅を残しており、快適性とスポーツ性のバランスが取れたプランです。
向いている人: **「ロングツーリングでも快適に足つきを良くしたい」**という欲張りな方に向きます。例えばHonda CB1300のSPモデルでは、SP標準の高性能サスを活かしつつRS2.2仕様で足つき750mm級の快適な乗り味を実現しています。大型ツアラーやアドベンチャー系バイクにも好適です。
LTD.2(フロント強化の中間仕様)
特徴と変化: LTD.2 はベーシックなLTDプランを一歩進め、フロントフォークにも手を入れた中間仕様です。フロントに専用スプリングを組み込んで減衰特性や車体姿勢を最適化し、リア側は基本的にLTD相当のローダウン作業を行います。下げ幅はおおむね**-20〜30mm**で足つき改善効果は十分に得られます。一方でフロントのコシが出るため制動時やコーナリング時の安定感が増し、スポーティな走りにも対応しやすくなります。エリミネーター400ではLTD2.0で30mm以上を達成しています。
狙い・用途: 「まずフロントの素性を整えてから細かいセッティングを詰めたい」という方向けのプランです。LTDだけでは物足りないが、本格スポーツ仕様のS2.2ほどの予算は難しい、といった場合に好適です。標準プランではフロントフォークの伸び側・圧側の動きを見直すことで、段差乗り越え時の安定性やブレーキング時の沈み込み特性が純正より改善されます。将来的にS2.2やRS2.2へ発展させることも視野に、まずは基礎体力を底上げする位置付けです。
向いている人: **「いきなり最上位はハードルが高いが、もう少し走りも良くしたい」**という方に向きます。具体例として、中量級ネイキッドでLTD.2を施工し、その後さらにスポーツ走行へ振りたくなった場合にフロントはそのまま活かしてリア側だけステップアップするといった柔軟な展開も可能です。
LAT(ローダウン Avanguardia Tecnologia / ハイブリッド型)
特徴と変化: LAT は LGNとLTDの“いいとこ取り” を目指した中上位プランです。前側にLGNの高度な技術(専用スプリング+セットアップ)を投入しつつ、後ろ側はLTDの手法でコストを抑えています。これにより**-30〜40mm程度の大きめのローダウンが可能となり、足つきは大幅改善します。同時にフロントサスペンションはLGNの高性能セットアップが施されるため、コーナリングやブレーキング時の安定感・接地感が向上し、「下げても走れる」**バランスを実現します。
狙い・用途: LTDでは物足りないが予算を抑えつつ走行性能も手に入れたいというニーズに応えるプランです。例えば「街乗りの安心感とワインディングでの楽しさを両立したい」という場合に適しています。前後ともLGNほど徹底した変更ではありませんが、その分セッティングの自由度が高く、ノーマルの良さを活かしつつハンドリングを向上させることが可能です。一部の車種ではLATが事実上の最上位となるケースもあります(※エリミネーター400などはLATで最適化)。
向いている人: **「走りも足つきも妥協したくないが、コストも重視したい」**という方にピッタリです。LTDからステップアップしたい方、いきなりLGNほどのフルカスタムには踏み切れないが上質なセッティングを体感したい方に選ばれています。ミドルクラス〜リッタークラスまで幅広い車種に対応可能です。
LGN(ローダウン Generazione Nuova / フルカスタム)
特徴と変化: LGN はSGFローダウンのフラッグシップとも言えるプランです。足つき最優先でも走りを落とさない最上位。前後専用部品+個別設計で、車種と個体に応じた**“最大級”下げ幅**に対応(例:ロード車で−40〜50 mm級/サスストロークの長い車両は個別回答)。ハンドリングの収束と乗り心地を同時に上げるのが特長です。
狙い・用途: 「足つきも走りも両方欲しい」という欲張りなライダーのためのプランです。従来はトレードオフだった足つき向上とスポーツ性能を高次元で両立するため、車種ごとに個別設計・セッティングを行います。コストは張りますが、その分オンリーワンのカスタムサスが手に入る感覚です。特に車重が重くパワーのある高性能車(大型ネイキッドやアドベンチャー、BMWのXR系など)で威力を発揮し、足つき改善と共にフルバンク時の安定感や加速時の沈み込み制御などトータルで性能向上が見込めます。
向いている人: **「愛車に長く乗りたいからこそ最高の足回りを手に入れたい」**というこだわり派に向きます。具体例では、Honda CB1300やBMW S/M1000シリーズにLGNを施工し、シート高を50mm近く下げつつも峠道でのコーナリングスピードが上がったという声もあります。また「国産車にはない乗り心地になった」と評価されるほど、乗り心地とスポーツ性能を両立できるのがLGN最大の強みです。かけたお金以上の満足感を得たい方におすすめします。
LGN-S(スポルティーボ / スポーツ志向カスタム)
特徴と変化: LGN-S(LGN Sportivo)はLGNの派生で、スポーツ性能と足つきの両方取りして開発されたフルカスタム仕様です。下げ幅自体は0〜30mmにおさめ、その分リバウンドストローク(伸び側ストローク)を最大限確保し、コーナリングでの姿勢変化を最適化します。サスペンションの減衰特性とバネ定数もスポーツ走行向けに最適化されており、ハイペース走行でも腰砕けしないシャキッとした足回りになります。
狙い・用途: LGN-Sは「足つき向上と走行性能向上のためにローダウンを活用する」アプローチです。その意味ではLTD.S2.2の上位互換と言えます。
サーキット走行やワインディングでマシンの挙動を極限まで安定させたい場合に効果的で、例えばBMW S1000XRのスポーツバージョン開発で実績を上げています。車体の重心を下げつつもストロークをしっかり使うことで、路面追従性とコントロール性を両立しています。価格帯はLGNと同程度かやや上(25~35万円前後)で、カスタム要素が強いプランです。
向いている人: スポーツ走行を重視するライダーに適しています。例えば「大型アドベンチャーをスポーツバイク並みに走らせたい」「車高を下げてコーナーリングの安心感を高めたい」というニーズに応えます。足つき改善の効果はおまけ程度ですが、その分走りの楽しさを存分に引き出したい方におすすめです。
LGN-R(レーシング志向 / 最小ダウン量仕様)
特徴と変化: LGN-R(走り重視プラン)は、「必要最小限のローダウンで走行性能を極限まで高める」ことに特化したカスタムです。下げ幅はせいぜい0〜20mm程度に留め、車体姿勢(ジオメトリ)の微調整と前後スプリングレートの再設計に重点を置きます。無理に車高を下げすぎないことでサスペンションストロークやバンク角の余裕を確保し、純粋なハンドリング性能を追求します。結果として足つき改善効果はわずかですが、マシンの動きは一段と機敏かつ正確になり、サーキット走行などでも安心して攻め込める足回りに仕上がります。
狙い・用途: LGN-Rは**「ローダウン=走りの妨げになる」という常識を覆すコンセプトです。可能な限りノーマルのジオメトリを維持しつつ、重心高だけを適度に下げることでコーナリング速度の向上や切り返しの軽快さを狙います。レース参戦経験からフィードバックされたノウハウを投入し、公道走行でも安心感のある旋回性能を提供します。いわば「走りのためのローダウン」**であり、タイム短縮やスポーツ走行の質向上を求める方向けです。
向いている人: 徹底的に旋回性能を追求したいライダーにマッチします。具体的には、「サーキット走行を見据えてサスペンションを最適化したい」「バイクのもともとの運動性能を損なわずに足つきを改善したい」という要望に応えるプランです。車高をあまり下げたくないがサスの性能アップは図りたい、といったケースでも有効でしょう。プロ志向のカスタムではありますが、純レース専用というわけではなく、公道でスポーツ走行を楽しむための最高峰プランです。
法規・車検・電子制御モデルへの対応
ローダウン施工にあたって気になる法規上の扱いや車検適合、および電子制御サスペンション車への対応についてまとめます。
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構造変更(車検証記載変更)の必要性: 一般に車高が4cm以上変わる場合は構造等変更手続きが必要と言われますが、スプリング交換によるローダウンは「指定部品」扱いとなり記載変更なしで公道走行可能とされています。そのため当社のローダウン施工では**-40mm程度下げても基本的に構造変更手続きは不要です。ただし最低地上高9cmや灯火類の高さなど保安基準を満たす必要はあります。極端に下げる場合(-50mm超など)は個体ごとに地上高や干渉箇所を確認しつつ、必要に応じてフォーク突出し増大や構造変更届を検討**します。
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電子制御サスペンション搭載モデル: ダイナミックESAや電子制御プリロードを備えた車両でもローダウン施工は可能です。施工後、必要に応じて**センサー類のキャリブレーション(初期化)**を実施、または正規ディーラーへ依頼します。また、まれにサスペンション脱着時にエラーコードが記録される場合がありますが、その際は診断機によるエラー消去をディーラーにて行います。ハーネスの取り回しやセンサー類の配線にも過度なテンションが掛からないよう配慮し、コネクタの接続状態やバッテリー電圧も含め入念にチェックします。電子制御モデル特有の注意点も踏まえて施工しますので安心してお任せください。
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メーカー保証とディーラー対応: ローダウン施工後のメーカー保証対応は、販売店やディーラーごとに見解が異なる場合があります。純正サスペンションを改造したことによる保証範囲の制限が発生するケースも考えられますので、事前に購入店やお付き合いのあるディーラーへ確認されることを推奨します。当社からも必要に応じて技術的な説明をサポートいたします。なお、車検時については上記のとおり灯火類高さ・最低地上高・フルボトム時の干渉を確認し、当社では-40~50mm程度で基準内に収まるようセットアップしています(下げ幅が大きいと構造変更が必要になる場合あり)。法規に関して不安な点があれば過去の記事も参照いただき、いつでもご相談ください。
FAQ(よくある質問)
Q1. どのくらい下がりますか? ローダウンすると走りが悪くなりませんか?
A1. 車種にもよりますが、一般的なロードモデルで約30〜40mm程度下げるケースが多いです(最大はオフロード車で100mm近く下げた実績もあります:BMW R1300GS、KTM 690Enduroなど)。肝心の走行性能ですが、前後バランスよくローダウンし体格に合わせたスプリングを選定すれば、走る楽しさは損なわれません。当社のローダウンはストロークを極力犠牲にせず、むしろハンドリングが向上したとの声も多数頂いています。
Q2. サイドスタンドの加工は必要ですか?
A2. 下げ幅に応じて、サイドスタンド加工の要・不要を案内いたします。
ローダウン後の車体傾斜は、純正より若干立ち気味になるケースが多いですが、大半の車種で問題ない範囲に収まります。ただし**-50mmを超えるような場合**は車種や個体差で傾き過多となるため、スタンド短縮加工やアシストプレート(下駄)追加を提案することがあります。
Q3. 二人乗りやパニア装着車でも大丈夫でしょうか?
A3. はい、問題ありません。ローダウン時にスプリングのレート(バネ硬さ)やプリロードを乗車人数・積載量に合わせ再設計しますので、タンデムやパニアケース装着時でも安定した姿勢を保てます。荷物満載や2名乗車が多い方には、やや硬めのレートで**-30〜40mm程度**のダウンからセッティングするなど、用途別に調整します。ご相談時に遠慮なくお知らせください。
Q4. 車検は通りますか? 違法改造になりませんか?
A4. 当社で適正にローダウン施工を行えば車検適合範囲でまとめてありますのでご安心ください。
法規・車検の考え方
多くの個体で −40 mm前後は構造変更不要で運用しやすいレンジです。
ただし 最低地上高(90 mm)/灯火類の高さ/フルボトム時の干渉は実車測定で確認し、検査場の運用差にも配慮します。−50 mm級は突出量や干渉を個体ごとに評価し、必要に応じて構造変更やセットアップ変更で適合内にまとめます。
お問い合わせ・無料相談(CTA)
まずはお気軽に無料相談をご利用ください。**「30秒診断」**として、身長・体重・主な用途をお知らせいただければ、適切な推奨下げ幅・概算費用・最短納期を折り返しご案内します。ローダウンに関する疑問やご要望も大歓迎です。
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電話: 090-3316-5306 (担当直通)
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LINE: @llv7594i (公式アカウント)
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フォーム: お問い合わせフォーム
業販(ショップ・ディーラー様からのご依頼)も歓迎しております。あなたのバイクに最適なローダウンプランを、経験豊富なスタッフが丁寧にご提案いたします。まずはお気軽にご相談ください!
SGFローダウン早見表 – 足つき・快適・走りの優先度で選べるプラン
主要プラン一覧: (※下げ幅は目安、単位=mm)
パッケージ名 | 目的・特徴 | 下げ幅目安 | 主な内容(前/後) | 対象ユーザー |
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LTD(ベース) | 足つきを手軽に確実改善 | -20〜30 | フロント軽調整 (突き出し等) / リアスプリング交換 | 初めてローダウンしたい人 |
LTD.S2.2 (Sportivo) | 走行性能優先、車高ダウンは副次効果 | 0〜-10 | 前後フル調整(スポーツ向けセッティング) | ワインディング重視の人 |
LTD.RS2.2 (Royal Saloon) | 快適性+足つき両立 | -20〜40 | 前後フル調整(コンフォート重視セッティング) | 長距離ツーリング重視の人 |
LTD.2 | フロント強化の中間仕様 | -20〜30 | フロントに専用バネ交換 / リアはLTD相当 | 将来ステップアップしたい人 |
LAT (ハイブリッド) | LGN級(前)+LTD級(後)の折衷プラン | -30〜40 | 前:LGN相当 / 後:LTD相当のセットアップ | 足つきも走りも両立したい人 |
LGN | 最大級ダウン&走行性能両立 | 0〜-60 (最大-100) | 前後に専用部品導入、フルカスタムセッティング | 足つき最優先+走りも楽しみたい人 |
LGN-S (Sportivo) | スポーツ走行重視のカスタム | -0〜-30 | 前後フルカスタム(スポーツ仕様) | 走行性能最優先の人 |
LGN-R (走り重視) | 必要最小限ダウンで旋回性能追求 | -0〜-30 | 前後フルカスタム(ジオメトリ最適化) | サーキット志向の人 |
選び方4ステップ: ①何を優先?(足つき・快適・走り)→ ②許容する下げ幅(安全・地上高を考慮)→ ③フロントまで触る?(「.2」仕様の有無)→ ④予算に合うプラン(LTD系〜LGN系から選択)
お問い合わせ(無料相談): まずは30秒診断! 身長・体重・用途を送るだけで、適切な下げ幅・費用・納期をすぐご案内します。
☎️ 090-3316-5306 / LINE: @llv7594i / お問い合わせフォーム
ディーラー向け:
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