出荷状態での組間違い修正
メーカー出荷状態でも組間違いはある
先日、弊社が新品で販売したショックアブソーバーのオーバーホール(O/H)依頼を受けた際に、重要な発見がありました。それは、減衰力を発生させるピストンとシムのユニットにおいて、台座の取り付けに問題があった点です。
1. ピストンとシムの重要性
ショックアブソーバーの減衰力は、ピストンとシムが油圧の変化に応じて適切に機能することで発生します。これらの部品は、サスペンションの性能を左右する要となる部分です。そのため、各パーツが正確に組み合わされ、正常に機能することが必要不可欠です。
2. 台座の取り付けミス
台座にはテーパーがあり、その方向性が極めて重要です。今回のケースでは、そのテーパーの取り付け向きが誤っていたため、部品の噛み込みが発生していました。この噛み込みは、減衰力の不具合を引き起こし、正常な作動を妨げる原因となります。
3. 新品でも注意が必要
写真からも確認できるように、台座とピストンの間に少しの隙間が発生しており、この部分が問題となっていました。新品で出荷されたショックアブソーバーでも、このようなミスが発生する可能性があるため、必ず注意深く確認することが大切です。
4. 予防と対策
弊社では、こうした組付けミスを防ぐために、新品であっても全ての部品を細かく確認し、正確に組み直すことで、最高のパフォーマンスを提供できるよう努めています。