決勝1位
鈴鹿サンデーロードレース、GP3の結果は1位でした。
外にはアナウンスしていませんでしたが、ライダーに対して完走と優勝をかなり意識させ、優勝に対するプレッシャーを感じて欲しいと考えて臨んだ週末でした。
埜口遥希選手は速いのは間違いありません。彼を勝たせるために、チームとして、担当エンジニアとして、車体セットアップの方向性など多方面から考察し、進めて行った結果、予選2位、決勝1位でした。
今回評価したいのは、総合1位という点です。かなり速い国際ライダーを抑え、同じ土俵のライバルを従えてのゴールをピットロードで迎えたのですが、その瞬間は少々目頭が熱くなりました。ですがウルルと来た程度ですよ。
ライダー本人はRS125で2年走った実績があり、乗り換えたNSFでも速さをみせているのに、勝てない原因はどこにあるのかをしっかり考え、ライダーだけでなく担当の私自身の経験不足も含め、何が足りないのか、多くを学びました。
一般に、勝利から学ぶ事はなく、負けからは多くの学ぶ点があると言われます。それは事実かも知れませんが、私は勝利からしか得られない事も沢山有ると考えます。
強いライダーは勝ち続けます。それは勝利から学んでいるからではないでしょうか。
もう一つ。転倒からも多くを学ぶという人がいますが、持論を申しますと極論、転倒から得られるのは後悔だけです。お金や時間など、多くの物を失います。転ばずに速くなれるなら、それにこした事はありません。
次戦も皆様の期待を裏切らない様に、努力して参ります。