敗戦から教訓を得る
週末の筑波選手権は多くの事を考え、よい経験と教訓を得ました。
ライダーはこの一月雨の走行ばかりで、ドライでの勘を取り戻すのに時間が掛かったことが、予選のタイムアップを難しくし、それが直接本番に響き、結果は8位でした。
混戦で実力が均衡したCBRドリームカップでは、予選3列目より後ろのスタートでは表彰台を遠くします。しかし、桜井選手の実力がトップクラスなのは今回の本番で確認できました。5列目スタートで10週目には6~8番手につけ、3~5番手を狙える位置までポジションアップを果たした中、赤旗中断でレース終了となりました。
ライダーの総合力を考えた場合、今回のレースで今まで懸念していた、強い部分と弱い部分がより明確になり、本人も練習内容の変更を意識し、こちらからの提案を受け入れやすくしたのではないかと思います。
やはり負けから学ぶ事は多く、課題を課せられます。ここから判るのは、常に勝利するには、勝利からも貪欲に学ぶ姿勢をみせなければ、散発的な勝利しか得られない。負けから学ぶ事は多いが、それでは勝ち続けられない。競技の難しさを、身をもって感じました。
桜井選手は人格とライダーとしての能力が、去年と比べ飛躍的に向上しています。ですから、残りのレースで常に表彰台を得られるよう、2年前から考えていた練習を提案していきます。それが私の考える育成の最終段階です。そこから先は、育成よりも勝利を得ることに注力する方法論となりそうです。
ライダーの為には、前戦が終わった2ヶ月前に練習方法の変更を提案するべきでした。私の人生はいつでも、後悔の連続です。桜井選手に申し訳ない事をしました。次からのレースでは、後悔を減らせるように日々努力します。