スポーツスターのフロントフォークを改良

 ハーレーのスポーツスターですが、年式は詳しくわからないもののインナーチューブ径が49mmと太く現行機種に近いと推測しています。

 依頼内容はインナーチューブを黒系にコーティングがしたいので、付随してO/Hも依頼を頂きました。

黒というよりはガンメタに近い色合いです。

 正立フォークですから特段難しくはありませんが、特殊な点も発見いたしました。

分解。

 何が珍しいかと言えば、片側のみ減衰力を発生するカートリッジを備え、他方は昔ながらのピストンバルブタイプでこちらも一応は減衰力を発生する点です。

 性能的には特に目を見張る点はありません。しかしこの片側のカートリッジを流用すれば二本共にカートリッジ化が可能です。更には減衰力調整式にも出来るので、そうなればまさにスポーツスターに近づけられます。

 バネは二段レートを採用しており、柔らかい部分をかなり潰して組み込みます。そのため特殊な工具を用いなければトップキャップを取り付けるのは困難です。とくにカートリッジ側は大層難しい。私も急遽、治具を作り対応しました。

 基本的な工賃は29,800円(令和4年10月現在の価格ですが、改定予定があります)ですが、コーティングと部品代を含め概ね16万円でした。

インナーチューブ先端側。

 希望があれば改造も行いますので、興味を持たれた方は問い合わせ下さい。

 

Share your thoughts