取り付け部分の構造

 ダンパーを取り付ける部分の構造は、大きく分けて2種あります。

 車やBMWのテレレバーの上部のような、上下方向で締結する型と、一般的な二輪車の横方向で締結する方法です。

 写真のようにゴムを介して取り付けると、グニャグニャしたのり味になり車体レスポンスも悪くなりますが、衝撃を柔らかく吸収するので乗り味は穏やかになります。ゴムがあるから柔らかいのり味では、説明としては大雑把なので少し掘り下げると、ゴムの固有振動数は金属よりも大きいので、より細やかな微少な振動を吸収します。

 写真には二種のブッシュが写っていますが、外径は同じ26ですが内径は違っています。その分だけゴムの量も違うのでそこでも乗り味に差が出ます。スイングアームは回転運動なので、ダンパーの上下運動時、取り付け部分は上部よりも下部のほうが回転量が多くなります。ブッシュの外部はダンパーに固定され、内部は車体やスウィングアームに固定されるので、動く部品はゴム部分だけとなります。数十万回に及ぶねじり運動を受け続け、金属とゴムで構成されたブッシュは溶着部分の乖離が起こり、本来の性能を発揮しなくなります。

 ここをベアリングに置き換え、ゴムのねじりから開放する事で細やかな動きに反応するようになるりますが、乗り味は若干硬質になります。私の好みはこの部分をベアリングにして、ダンパーで乗り味を調整する方がより、車の動きを理解しやすくなると考えています。

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