R35GTRと、バイク
R35GTRを眺める機会がありました。
トランスアクスルやPMと呼ばれるパッケージは、開発者の水野和敏さんがリーダとなり造られました。
私は重いバイクは考え方によっては、軽量なバイクよりも良い点があると言ってきました。それは、難しい事をしなくてもタイアに荷重を掛けやすい点です。35GTRはその考えを緻密に練り上げた車だそうです。ぜひ一度乗ってみたいと思います。この水野さんの考え方は私も同感で、静止荷重やスタティックバランスはあくまで代表値であり、現実はダイナミックバランスなど「その一瞬」に何が起きているのかを考えなければ、本当のセッティングにはたどり着けません。
ただし、重いバイクの問題も当然、認識しています。それはやはり運動の方向を変える難しさです。そのまとめ方とバイクの使い方を上手く合わせ込めば、とても楽しい乗り味にできます。いまセッティング依頼を頂いているCB1300SF/SC54はそれを念頭にセットを出すつもりです。
最近は四輪にだいぶ傾倒していると、皆様の目には映るでしょう。どう見えても結構なのですが、私が傾倒しているのは車両運動に対してです。四輪で得た知見を二輪に応用し、そこで得た考えをまた四輪で発展させる。今はこのサイクル入っています。とても面白い毎日です。