サスペンション色々
昨日と本日は大量に組み作業を行なっております。
RZ250RのFGはイタリアに設定がないため、当社が独自に製作しております。今後はこの様なオーダー品の販売方法を確立して、より価値のある製品を提供して行ける様に下地を整えます。
RZのスイングアーム側はボルトの締結ではなくシャフトが通り、単に引っ掛かっているだけの状態なのでなるべくガタを減らさなければ、伸び圧が切り替わる瞬間に大きな不快感を乗員へ与えます。この部分は旋盤で削り出した部品を圧入し、挿入後の寸法も計算して作ってあります。
ロッド、シリンダー、内部の仕様を作り込み、ダンパー単体で押せば驚くほど滑らかな作動性を感じ取ることができます。ただ簡単に摩擦抵抗(フリクションロス)を下げれば良いのではなく、オイルシールの程良い抵抗と、動き出した後の摩擦が絶妙に調和を保った作動を実現し、ライダーがヘルメットの中でニヤニヤする様な楽しいサスペンション・・・ではなく楽しバイクが出来上がります。
今日は仕上がったFGの発送に加えSHOWA、KYB、オーリンズのリアにフロントが作業予定に入っております。雨の降る静かな土曜日は集中して作業に臨めるため、沢山仕上げてゆくつもりです。