高速走行でサスの仕上がりを確認
昨日、BMWの318Ciで柏から新宿、相模原、横浜の三箇所へ出向き、帰りは高速道路を軽快に心地よく走って帰りました。
減衰の比率が安定感をうむ
しつこく繰り返していますが、100Km/hでフワフワするのはダンパーの伸び減衰が不足するから起こる現象です。欧州系の車はそこがしっかりしているので、それだけで強い安定を生み出しドライヴァーは安心感を持てます。
二輪車でも四輪車でも「フレーム剛性」が直進安定性に影響するとは当たり前に言われる事です。事実でもありますが、乗り手が感じ取る剛性の正体はかなりの部分でタイアとサスペンション(の動き方)、シートのクッション性に依拠しています。ですからそれらを改善すると、まるで剛性が上がったような印象を与えるのはよくある話です。
この318Ciはその作動性を追求して仕上げましたので、昨日の走りでサスの動きを確認できたのは何よりでした。当然ですが、スプリングの硬さは別で論じなければなりませんし、バネ定数がまともでないガチガチの品では安定感などを論じるに及びません。
しかし四輪車ならメーカー出荷時の状態であれば、スプリングよりも減衰に課題を抱えてる事が多く、これを少し変えるだけで全く別の車両だと感じるほど、大きな変化を与えてくれます。
大枠では、つまりストライクゾーンには収まる良い出来の318Ciですが、狙っている外角低め(野村監督の言う原点)へズドンと投げ込みたい私には大いなる不満があります。そこでワイドトレッドスペーサーを用意し、ホイールを20mmずらします。さすればテコの比率が変わりスプリングが相対的に柔らかくなるため、調整に余裕が生まれます。本来ならスプリングを交換したいのですが特殊な形状で簡単には作れないため、前記の手法を採用します。
前回は車検を通すためそれ程手のこんだ改造を行えませんでした。今後は少しづつ仕様変更・改良を続けいつの日か飛び抜けた性能を持つ車両に仕上げたいと思います。