KTM 250EXCのリアショック ローダウン

WPモノショック メーカー純正ローダウン部品の組み込み

今回は、正規ディーラー様からのご依頼で、WP製の純正ローダウン部品を組み込みました。この記事では、組み込み作業の詳細と、その技術的なポイントについて解説します。ローダウンは車高を落とすだけでなく、車両のハンドリングや乗り心地に大きな影響を与えるため、専門的な知識と技術が求められます。

特殊形状カラーの組み込み

まず、車高を効果的に落とすためには、特殊形状のカラーが重要な役割を果たします。このカラーは、車体全体のバランスを崩さずに、適切な高さに調整するためのものです。ローダウンを行う際には、このカラーがしっかりと取り付けられていることが、サスペンションの安定性に直結します。

専用スプリングシートの取り付け

ローダウンによる車高低下に伴い、スプリングのイニシャル、つまりスプリングにかかる初期荷重を適切に逃がすために専用のスプリングシートが必要です。これは、スプリングが常に均等に荷重を受け止めることを確保し、過度な沈み込みを防ぐ役割を果たします。適切なスプリングシートの選択と取り付けが、車両の安定した走行に貢献します。

セカンダリピストンと半複筒構造の特性

今回の車両はリンク機構がないため、ストロークエンドで受け止める最大荷重を増やす設計が求められます。これに対応するため、ピストンの上にセカンダリピストンが配置されています。この構造により、サスペンションがストロークエンド付近で力強さを増し、過度な沈み込みを防ぐと同時に、安定した走行性能を維持します。

さらに、セカンダリピストンが減衰力を発生するために必要な小径シリンダーをメインシリンダーの奥に備え付けることで、半複筒構造となっています。これにより、オイルの流れが最適化され、ダンピング特性が向上します。写真からも確認できるように、この半複筒構造はボトム付近の強化に寄与し、サスペンションの性能を最大限に引き出すことが可能です。

ご相談をお待ちしております

WPモノショックのローダウンやサスペンションに関するお困りごとがありましたら、ぜひ当社にご相談ください。豊富な知識と経験をもとに、最適なご提案をいたします。


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