911カレラ2の試乗
先週の土曜日に、ダンパーのオーバーホールを終えた911カレラ2の試乗を行いました。
ダンパー自体はオーバーホールを行ったのみで、仕様変更などはしていません。リアは純正のオイルシールを使い、フロントは実績のある動きがよくなる品に交換しました。
試乗を始め最初に音が気になったために、スペアホイールを締め付け直したところ改善しました。そこからは走りに注意しましたが、フロントよりもリアの動きの良さに気付きます。滑らかに動くせいか細かなギャップが気にならなくなりました。オーバーホール前はバタバタした感触もありましたが、シットリとした接地感を強く感じられます。
フロントはもともとが依存度が低いせいか、大幅に改善した印象は有りませんでしたが、コーナーを回る時などは驚くほどの安定感と軽快感の両立を見せました。
「ポルシェは別格」とは(湾岸ミッドナイト)で散々見聞きしましたが、確かに格別に良い印象を持ちました。それなりに高い価格なので、良くて当然とも言えますが、もっと高くて疑問を持つような作りの車もあり、ポルシェはむしろ割安に思います。
ポルシェの足回りでここが凄いと思うのは「緻密に、大雑把に感じるよう仕上げている」点です。それほど微細な制御を行っていないようで、その実、かなり細やかです。そこらの車がダンパー(サスペンション)のストロークを3分割程度に制御しているのを、私は100分割にしています。ポルシェは300分割くらい細やかに制御しているようです。サスペンションの動かし方や考え方は特別ではなく、私にとっては極めて妥当に思うのですが、その造り込み、または経験値の高さには、正直負けたと感じます。
今後の目標はポルシェの緻密な制御と造り込みを上回るバイク、車を作ってゆきたいと思います。