マルゾッキのツインショックあれこれ
マルゾッキのツインショックを進めています。
ロッドが傷んでおり再メッキに出荷してその戻り待ちですが、ロッドの話題に乗じていくつか説明します。
マルゾッキは古い品はロッド径がφ9です。かなり細い部類です。年式により若干太いφ10もあります。そして主流(といっても70~80年代の話ですが)はφ12です。ここまでくるとツインショックとして必要最低限は備えている。といった印象を受けます。
写真を載せますが、マルゾッキはロッドとガイドが直接接触をしています。そのためにロッドに傷が入りやすいし耐久性も低いのです。そこでご覧いただいているように、旋盤でロッドガイドを加工してブッシュを圧入し、現代的な仕様へと改めます。これにより耐久性と作動性を確保できますので、O/Hの頻度が下がるし乗り心地もよくなり良いことづくめです。
ですが加工を行う訳ですから金額は高くなります。それでも初回の加工が終われば継続して使用できますため、長期的には負担が減ります。
写真の部品は古い上に鋳造部品のため、旋盤加工によりスアナが顔をのぞかせました。しかもかなりの数があります。古い部品が過剰とも思えるほどの肉厚を有している理由です。
マルゾッキは基本的なO/Hとガイドブッシュ加工にロッド再メッキを含んで概ね12~15万円の価格帯で作業となります。再メッキとガイドブッシュ加工がなければ4~5万円は料金が下がります。
マルゾッキを良くしたい、直したいと思う方は一度相談して下さい。