クアンタム QUANTUM

当社では珍しく、クアンタムのオーバーホールを行いました。

当方はクアンタムの正規店ではありませんので、基本的には正規代理店への依頼を進めますが、色々な事情で当方へ依頼頂いた場合はそのことを踏まえたうえで、作業を進めます。

バネ定数を柔らかめ(私の考える適正レートに対してですが)にしてイニシャルを大きく掛け、伸び減衰をしっかり掛けることでしっとり感じさせる作りがクワンタムの基本設計かと思います。クアンタムの専門業者の方と話をしたことが無いので、設計思想はわかりませんが、FGやオーリンズ、純正サスたまにWPを扱う人間の目からすると奇異に映る仕組みですが、考え方も答えも一つではないので、色々なダンパーに触れるのは学ぶところが多いと思います。

アルミボディーなので、こまめなオーバーホールを行わなければシリンダーを削ってしまい、余計な出費を強いられます。アルマイトが剥がれ地が出てしまうと再アルマイトしても効果が薄いうえに、アルマイトの剥離で痩せてしまう事もありますから、気をつけて頂きたいと思います。

※2024年現在、作業の標準化、Quantum本社への交渉により部品供給が可能となりました。

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