S1000XR ローダウンLTD 検証開始|−20〜30mmの“現実解”を探る(販売未定)

S1000XR ローダウン「LTD」計画始動|まずは実測・検証から(※販売未定)

これはセールス告知ではなく研究ノートです。現時点は寸法採取と作り込み検討の段階で、商品化は未定。S1000XR/M1000XRオーナー、取扱店の皆さまからの関心登録・フィードバックを目的に情報を共有します。

1. はじめに:LGNでの実績 → なぜLTDを検討?

S1000XRではLGNによるローダウン施工を約30台、M1000XRを含めると累計約50台の実績があります。
一方で近年、「費用対効果を重視した実用域のローダウン」という問い合わせが増加。そこでLTD(費用対効果型)がXR系で成立するかを検証します。結論は出していません。本稿は仮説と検証計画の共有です。

2. XRでLTDを試す理由(仮説)

  • 目標下げ幅:−20〜30 mm(シート高ベース)
    ストローク温存・地上高確保・日常運用性の観点で“現実解”と想定。またLTDでは機械的な限界が低いため、40~50mmと言った大きな下げ幅を持たせることができない。
  • サイドスタンド事情
    S1000XRは純正で傾斜角が大きいため、多くの個体が下駄で補正。LGNで**−40 mm級でも実運用できる。今回のLTD目標幅ならサイドスタンド加工は原則不要**を狙えます(※最終判断は個体差評価後)。

3. 検証項目(プロトコル)

  • 寸法採取:前後車高、フォーク突出量、サグ(=自重で沈む量)、スタンド傾き角、最低地上高(触媒下)、フルボトム時の干渉ポイント。
  • 作動評価:初期作動のしなやかさ、ピッチング量、旋回→収束の手応え。
  • 電子制御(Dynamic ESA/DDC):施工後のキャリブレーション、ハーネス応力/カプラ座り/電圧の確認、エラー履歴消去。
  • スタンド運用無加工での傾き角と安定性。必要時の対処(下駄/短縮)の基準作り。
  • 安全・法規:最低地上高、灯火/反射板高さ、干渉の確認(※数値確定後に追記)。

4. LGNとの住み分け

パッケージ 目安下げ幅 目的/思想 作業密度
LGN −50〜60 mm(車種差) **最大下げ幅でも“走る”**をフルカスタムで実現 高(個別設計)
LTD(検討中) −20〜30 mm 費用対効果の“現実解”。日常域の安心と快適 中(標準化指向)

まず使い手の実益(費用対効果)を最大化する──利他が結果として事業を回すという姿勢で設計を見極めます。

5. 現時点の所見(暫定)

  • 想定メリット:日常速度域の安心感、段差の角が取れる、姿勢が落ち着きハンドル入力が素直
  • 留意点:小柄/軽量ライダーで効果大。二人乗り・積載多めはレート/プリロードの再設計を前提に評価。
  • 未確定:触媒下クリアランス、二人乗り時の地上高余裕“スタンド無加工”での安定率。ここは実測で詰めます。

6. M1000XRへの展開可能性(メモ)

LTD.Mという派生構想はありますが時期未定。まずはS1000XRで手法確立→M適用を判断します。なおLGN.Mは既に運用実績あり。

7. スケジュールと次報

直近はベース車の実測と仮組み→可能であれば**Before/After(車高・触媒下・スタンド角)**を追記公開。
数値が出次第、本記事を改訂していきます(開発メモとして更新)。

8. よくある質問(暫定回答)

  • Q. どれくらい下がる? サイドスタンドは?
    目標 −20〜30 mm無加工運用を優先設計(最終は実車判定)。
  • Q. 走りは落ちない?
    快適と安心感の底上げが狙い。スポーツ仕様のLTD.S2.2は制作可能。下げ幅は考慮せず走り優先とします。
    予想される下げ幅は10~20mm以内。
  • スポーツ最優先はLGNをご検討ください。
  • Q. 価格/納期は?
    検討中(未定)。費用対効果を重視した標準化を模索中。
  • Q. 車検/保証は?
    最終仕様確定後に案内メーカー保証の扱いは販売店・ディーラーで異なりますご購入店/お取引先へ事前確認をお願いします。

9. 関心登録のお願い(売り込みではありません)

**「テスト数値が出たら通知してほしい」「自分のXRの適合だけ相談したい」**という方向けに窓口をご用意します。短文で構いません。

先行モニター/協力店の意向もヒアリング中です(台数・条件は後報)。


“いまは仮説と検証の段階です。”
使い手にとって価値があるなら前に進み、そうでなければ潔く見送る。
その姿勢でS1000XRの**現実解(−20〜30 mm)**を見極めます。

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