VFR800F 40mm ±10mmのローダウン
1. 導入:VFR800Fと足つきの悩み
スポーツツアラーの名車、Honda VFR800F。もともとレブル1100に乗っていたオーナー様(身長約160cm)は、「レブルよりハンドリングとサスペンションの良いバイク」を求めてこの車両に乗り換えました。しかし、VFR800Fの純正シート高は決して低くはなく、「足つきが悪い」という大きな不安要素が残る形に。そこで当社SGFへローダウンのご依頼をいただきました。
ちょうど愛知県への納車予定があったため、兵庫県からの引き取り・納車を抱き合わせで実施し、割引価格にて対応しました。今回はLGN 方式での大幅ローダウン+ハンドル交換など、複数の施工でオーナー様が安心して乗れる仕様に仕上げています。
身長165㎝の私(新保)がまたがりました。バイク用シューズなら両足でも踵までしっかり。調整機構でここから更に上げ下げが可能です。
無料相談も受け付けています。
- 電話 : 090-3316-5306
- 問い合わせフォーム : https://sgfacendo.com/contact/
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2. ストーリー:兵庫からの依頼+過去VFRデータの活用
このVFR800Fローダウン依頼は、兵庫県在住のオーナー様が当社ブログ記事を見つけてくださり、遠方ながらご相談をいただいたのがきっかけです。実は数年前にもVFRのローダウンを手がけた実績があり、そのときはLGN開発前でしたが約5cmのシート高ダウンを成功させています。
過去に蓄積したデータと作業手順を活かし、今回もスムーズな施工が可能となりました。VFR800Fは高いビルドクオリティを誇る名車ゆえ、ローダウンによってさらに楽しめるようカスタムするのは、私たちとしても非常にやりがいのある仕事です。
3. LGN方式とは?― 大幅ローダウン+走りの質を両立
LGN(Lowdown Gran Neutral)は、当社が開発したローダウン方式で、ストローク量を極力確保しながら最大で50mmの車高ダウンを実現できるのが特徴です。今回のオーナー様の要望は「車検も踏まえて4cm下げ、そこから±1cmほどの調整幅を持たせたい」というもの。LGNならばバネレートやショックの構造を最適化できるため、足つき性向上とコーナー時の安定感を両立しつつ、±10mm程度のイニシャル調整範囲を確保できます。
走りへの影響
LGNは単にシート高を下げるだけでなく、車体姿勢やサスペンションの動きを調整し、ライダーの体格や走行環境に合わせた“個別最適”を狙います。実際、過去記事でも言及しましたが、ノーマル状態からどう味付けをすれば「より楽しく走れるか」を徹底追求しており、大柄なスポーツツアラーを軽快に取り回せるカスタムとして好評です。
数年前に依頼頂いたVFR800Fもかなり秀逸な走りをしてくれましたが、今回のLGNはその上を行く仕上がりでした。同じVFR800FでLTDによるローダウンも紹介していますが、やはりLGNの仕上がりは別格です。
ギャップの吸収性、姿勢変化が穏やかながら、大きなギャップにもストロークたっぷりで吸収するその動きは、造った自分でも「いいね、これ!」と毎回嬉しく感じています。
4. 施工内容:ローダウン+ハンドルアップ
- ローダウン幅:約40mm~50mmの範囲で調整し、今回は4cmダウン+±1cmイニシャル可変設定
- アップハンドルキット:オーナー様がポジション変更も希望されていたため、ハリケーン製のハンドルキットを追加施工(別途追加工賃)。前傾が緩和され乗車姿勢が楽になり、長距離ツーリングでも疲労感が減ります。
- サイドスタンド加工:大幅に車高を落とすと純正スタンドでは車体が起き気味になるため、ショート加工を施して適正な傾斜角を確保。ライダーの体格にも合わせ、“倒れすぎない”かつ“安定感ある”角度を狙うよう微調整しています。
ハンドル、グリップ交換これらは別途料金が必要です。
5. 費用と納期:抱き合わせ引き取りで割引
最終的なお支払総額は、兵庫県までの輸送費込みで税込¥338,910となりました。愛知県への納車と同時に引き取り・納車を行う抱き合わせプランだったため、通常よりも送料が割安になる形です。通常の納期は1~2週間ほどですが、今回は抱き合わせスケジュールの兼ね合いもあり、オーナー様と日程調整しつつ2週間程度で完了しました。
本車両はすでに生産終了モデル(2022年10月で販売終了)で、メーカー保証も切れている個体が大半と思われます。ローダウンに伴うメーカー保証の可否は気にしなくてもよい状況でしたが、万一の場合でも弊社独自の[保証規定]に基づきサポートいたします。
6. VFR800Fを“より楽しむ”ためのカスタム
VFR800Fの完成度は非常に高く、純正状態でも十分な走破性があります。しかし、オーナー様いわく「前乗っていたレブル1100の足つきは良かったが、サス性能が少々物足りなかった。いまのVFRはサスこそ素晴らしいが足つきが難点」とのことでした。そこで、LGN方式で足つきを補完し、さらにハンドルアップで乗車姿勢を調整したことで、不満要素が解消されて「理想のツアラーバイク」に仕上がったと感じられます。
実際に試乗した感触でも、ギャップ越えで底突きがなく、減速から旋回にかけてのサスペンション挙動が心地よくスムーズ。大排気量モデル特有の重さはあるものの、足がきちんと着く安心感がライダーの心理的負担を軽減し、より積極的に楽しめる走りへと繋がります。
サイドスタンドには、オプションで出しやすくするための突起を溶接しています。
7. まとめ & お問い合わせ
VFR800Fは名車として定評がありますが、重い車重も併せて小柄なライダーにとって純正のままでは若干の足つき不安が残るケースもあります。LGNローダウン方式なら最大約50mm下げられ、前後イニシャル調整で±10mmの可変幅も確保。さらにハンドル位置の変更やサイドスタンド加工を合わせれば、“走りの楽しさ”をキープしながらシート高を大幅に抑えることが可能です。
お問い合わせ先
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詳細な見積もりや輸送スケジュールのご相談など、遠方のお客様にも柔軟に対応しております。VFR800F以外の車種でも対応可能ですので、「足つきが不安」「もう少し下げたい」などありましたら、ぜひお気軽にご相談ください。
弊社独自保証や施工実績など、さらに詳しい内容は保証規定ページをご覧いただけます。ライダーの体格とバイクの性能をベストマッチさせるローダウンカスタムで、あなたのバイクライフをより豊かにサポートいたします。