XJR1300【オーリンズ】新作スプリングへ交換した印象は?

 XJR1300用にスプリングを仕入れ、試乗とセッティングを行いました。車両の持ち主大川さん、私、元アルバイトの梅山にCB1300SB乗りの酒井さん4人で意見交換を含め、動画にもまとめています。

 新作スプリングの詳細データはこちらの動画を参照して下さい。新作の16と旧型の06のレートを1mmごとに抽出し、それをまとめおり有益な情報なはず。

 新型バネの印象

 端的に話すと、街乗りや峠道なら新作バネのほうが良さそうです。どこが良いのか?というと、動き出しからストローク中程までリニアな印象で、最後の踏ん張りどころで「気づかない」うちにグッと耐える感じです。

 気づかない、というのはあからさまにレートが立ち上がり不快感をもたらす。ということが有りません。それが非常に秀逸です。

 一人乗り設定そのまま二人乗りをすると、ストロークし過ぎるでしょう。その場合はイニシャルアジャスターでしっかりと補正が必要です。

 旧型バネ

 反して旧型の06は右肩上がりの反力(硬さ)となっており、一人乗り設定のままでもなんとか二人乗りに耐えそうな印象です。

 そのため一人乗りだとストローク中程から反力が立ち上がってくるので、高荷重設定に向いています。それがために一人乗りに焦点を合わせるとややゴツゴツした印象となってしまいます。

 まとめ

 どちらにも良さはありますが、それでも総合評価として新型に軍配が上がります。20年近く前に発売された旧型(06)はその当時として驚くほど秀逸な設定だと関心しました。現在でも一級の性能だとは思いますが、新型(16)は微調整程度の変更点しか認められないのに、明らかに設定が上手です。

 車両の乗り心地は沢山の要素で決まりますが、リアスプリングはその中でも大きな位置を占めます。その選定に悩んだら一度相談して下さい。ほんの少しの設定の違いがバイクを激変させることでしょう。

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