YZF-R1の実走セッティングとスプリングレートも紹介
O/Hを終え納品したR1のフロントフォークを取り付けたお客様が、車両に乗ってこられたので実走でセッティングを行いました。
天気の良い土曜日の午後に走り出しましたが、かなり良い印象です。
スプリングレートは純正が0.8Kgf/mmですが、0.875Kgf/mmへと改めました。この設定が良い。街乗りでストロークを十分に活かすには0.9Kgf/mm位が良いのですが、ストロークを大きく取っている初期型R1にはさらに相性が良いと思いますので試してみてください。
ただイニシャル量は乗り方、使い方にリアショックの設定も関係するため「これだ!」というほどの決まりはありません。ですが0.9Kgf/mm位を選ぶのであれば純正よりもやや抜くほうが扱いやすい(イニシャルを足すのは難しく無いという意味で)ため、私は今回5mmほど抜きました。
他方、減衰設定はといえば純正でも悪くありません。圧減衰は内部構造が単純で緻密な制御は叶いませんが、それでも大雑把に合わせられますから、好みが明確になっていればある程度はまとめられます。
伸び減衰も調整範囲の中で問題なく収まります。
初期型R1は当時二十歳前後だった私にはC型9Rと同様に憧れの一台ですが、今乗っても十分に楽しい車両です。
前後ショックを自分好みに調整して、マフラーやポジションを少し変更すれば十分なトルクとパワーに酔いしれます。というかなんだかんだ公表値150馬力くらいなので、文句なしです。
といったわけで、今でも初期型R1を楽しんでいる方は上の情報が少しでも役に立てば幸いです。