【例外枠】車両預かり「Shimbo Special」概要(受入条件・進め方・費用レンジ)(14 views)

【Shimbo Special】18年落ちのCBR1000RR(SC59)を「あと10年楽しめる基準」へ仕立て直す

(車両預かり:例外受託の事例)


まず結論:2026年4月以降は「単体対応」が原則。例外は“品質担保”が必要な車両のみ

SGFは2026年4月1日以降、作業の中心を サスペンション単体(ショック/フォーク) での対応へ移行します。

理由は明確で、品質を一定に保ちつつ、納期のブレと現場負荷を最小化するためです。

ただし、車両がある状態でないと品質担保が難しい案件は存在します。

そのため条件を満たす車両に限り、**月1台程度を上限に「Shimbo Special(車両受託の例外枠)」**としてお預かりします。

※Shimbo Specialは、工程と判断の主導権をSGF側に置くことで品質を担保する「例外枠」です(部分最適の寄せ集めは行いません)。


今回の相談:SC59を「買い替え/増車」ではなく“仕立て直し”で判断できるか

今回の依頼車両は CBR1000RR SC59。

オーナー様の相談はシンプルで、**「買い替え・増車も考えているが、新車から乗ってきた18年落ちのSC59を、どの程度のメンテナンスで成立させるべきか」**というものでした。

走行距離は20,000km強で突出して多いわけではありません。

一方、18年という年数の車両では、ゴム部品・油脂類・摺動部・制動系・駆動系などの劣化が “総合的に積み上がる” ため、部分最適の延命より 全体整合を取り直す価値が高い個体があります。


なぜこのSC59が「Shimbo Special」の対象になるのか

結論から言うと、このSC59は “サス単体のO/Hだけ綺麗にやっても、狙い精度が落ちる” タイプでした。

年式が古い車両では、足回り単体だけでなく、制動・駆動・タイヤ・操作系の抵抗/ガタまで含めて 「車体としての基準(基礎性能)」 を取り戻さないと、最終的な安心感が成立しにくいからです。

逆に、以下の目的であればShimbo Specialの対象にはなりません。

  • 「安く延命だけしたい」

  • 「一部だけ直して、あとは様子見」

  • 「短納期で仕上げてほしい」

Shimbo Specialは“作業の寄せ集め”ではなく、結果(整合)を短い工程で出すための枠として運用します。


何をやるのか:作業を“目的”で3ブロックに束ねる

作業内容は多岐にわたりますが、羅列すると「何でも屋」に見えます。

SGFとしての価値が伝わるよう、目的で整理します。

1)足回りの基準化(安心感の土台)

  • 前後サスペンションのオーバーホール

  • サスペンションセッティング(前後バランス/初期作動/抵抗要因/姿勢の整理)

2)安全と信頼性の回復(止まる・曲がるの再現性)

  • ブレーキのメンテナンス

  • タイヤ交換(状態と目的に応じて必要最小限)

  • 車検整備(法定点検を含む基礎整備)

3)駆動と操作系のノイズ除去(走りの雑味を減らす)

  • チェーン/スプロケット交換

  • ライディングに関わる細部部品の交換(必要最小限)

※内容により、作業はSGFの管理下で適切な工程に分解して進行します(品質と納期の安定を優先します)。

※工程は分解して進行しますが、最終的な仕上げ判断と検証はSGFが責任を持って行います。


費用:基準化にはコストがかかる(概算レンジの提示)

Shimbo Specialは、足回りだけでなく制動・駆動・車検整備まで含めて “車体の基準”を作り直すため、費用は依頼内容と車両状態で大きく変動します。

目安としての概算レンジは 20万円〜100万円程度です。

重要なのは「安くまとめる」ことではなく、10年単位で安心して楽しめる基準に戻るかです。

結果が出ない範囲で安くまとめる提案はしません。

※税込/税別は、正式見積の段階で明示します。

費用が大きく上下する主な理由(作業範囲が車両ごとに異なるため)

Shimbo Specialは「前後ショックのO/H」だけで完結するとは限りません。

車両の状態と狙う到達点(安全性・整合・信頼性)によって、必要な作業範囲が変わるため、費用は上下します。

費用変動の主な要因は、以下の追加作業の有無です。

  • サスペンション領域

    • 前後ショック/フロントフォークのO/H範囲

    • スプリング交換(レート・自由長・へたり補正)

    • ショック本体交換(状態・仕様・部品供給状況による)

  • 車体メンテナンス領域(エンジン以外)

    • 制動系(例:キャリパー、マスター、フルード、シール類)

    • 駆動系(例:チェーン/スプロケット)

    • 操作系・ゴム部品・消耗部品の交換(必要最小限)、スロットルワイヤーなど

  • 足回り・消耗品

    • タイヤ交換(安全性・挙動の安定に直結するため、状態次第で必須)

  • 法定点検・継続検査

    • 車検整備の範囲(消耗品・要整備箇所の有無で変動)

※概算レンジはあくまで目安です。最終金額は、方針(狙い)と工程(実施範囲)を整理した上で確定します。


試走の扱い(担保範囲を明文化)

Shimbo Specialの品質担保で重要なのが 試走の可否と範囲です。試走できるかどうかで、仕上げの到達点が変わります。

1. 試走が可能な車両(推奨)

前後バランス・姿勢・初期作動まで含めて、最終合わせ(詰め)が可能です。

試走距離は、お客様の希望と車両状態に応じて 最短の確認走行〜必要に応じた長距離(ツーリング相当) まで設定します。

2. 試走ができない車両(車検切れ・不動など)

計測・設計値に基づく対応が中心となり、実走による最終合わせはできません

※試走は安全とルールを優先し、車両状態と条件を確認した上で、合意した範囲で実施します。

※試走不可の状態で「走りの質まで保証」を求める場合はお受けできません。


【重要】予算枠方式で進める理由(見積の往復を減らし、実務へコストを振る)

複合的な作業で、部品一つひとつの事前見積確認を重ねると、連絡だけで時間とコストが膨らみます。

そこでShimbo Specialでは、「予算枠」方式を採用します。

予算枠ルール(誤解ゼロ版)

  • 事前に予算枠(例:50万/60万/70万など)を合意し、枠内はSGF判断で進行します。

  • ただし、作業中に上限を超える可能性が出た時点で、必ず作業を止めてご連絡し、お客様の承認後にのみ再開します。

  • 追加連絡の刻みは案件により 5万円単位/10万円単位のいずれかで運用します(事前に合意します)。

※予算枠は「事前承認済みの範囲」を明確にするための運用です。枠内であっても、目的に不要な交換は行いません。


タイヤについて(相談窓口化を防ぐためのルール)

タイヤは“土台”で、体感にも安全にも影響が大きい一方、銘柄相談だけが独立して増えると、ミスマッチが増えます。

そのため運用を固定します。

※タイヤ銘柄の個別相談は原則行いません(当社作業に含めて進行する場合に限り、全体整合の一部として判断します)。


Shimbo Specialをお受けできない(または単体対応へ切替)ケース

品質担保のため、次に該当する場合はShimbo Special(車両預かり例外枠)を行いません。

  • 短納期指定/日付指定(例:今週中、車検が近いので優先してほしい 等)

  • 目的が「とにかく安く」「とにかく早く」になっている

  • 一部だけの対症療法を希望している(全体整合に同意できない)

  • 試走不可なのに「走りの質まで保証」を求める

  • 仕様決定の主導権をSGF側に置けない(工程が成立しない)

  • 事前情報(写真・現状・使用状況)の提出に協力できない


相談の入口:まずは“対象かどうか”を短く判定します

Shimbo Specialは例外枠のため、まずは 「車両預かりが必要か/単体対応で足りるか」 を判定します。

長文相談の往復を避けるため、LINEまたはメールに、以下テンプレをそのまま送ってください。

送っていただきたい情報(コピペ用)

  • 車種/年式:

  • 走行距離:

  • 体重(装備込み):

  • 用途(街乗り/ツーリング/峠/サーキット体験/その他):

  • 現状の不満(具体的に):

  • サス履歴(O/H時期、社外化、ローダウン歴等):

  • 予算枠(例:50万/60万/70万):

  • 希望納期(幅で):

  • 写真(全体/タイヤ/チェーン周り/ブレーキ周り):


連絡先(SGF)

※作業中は電話に出られない場合があります。記録に残る LINEまたはメールを推奨します。

※メーカー保証に関しては取り扱い店、ディーラーにより対応が異なるため、購入店またはお取引のある店舗へご確認ください。

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